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PTSD診断テストとは?症状チェックリストとセルフケア法|治療のポイントと訪問看護の役割

2026.04.03 精神科訪問看護とは

PTSD診断テストとは?

「つらい出来事の記憶が突然よみがえる」「特定の場所や状況を避けてしまう」といった症状に悩まされていませんか。これらはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の代表的なサインかもしれません。

本記事では、精神医学の診断基準「DSM-5」に基づいたセルフチェックリストを紹介します。ご自身の状態を客観的に把握し、適切なケアや専門家への相談につなげるためのガイドとしてご活用ください。

※本記事は情報提供を目的としており、医師の診断を代替するものではありません。また、PTSDの診断には「症状が1ヶ月以上持続していること」が条件となります。

関連記事:PTSDの診断はどう行われる?精神科での診断基準を詳しく解説

PTSDの症状チェックリスト(DSM-5に基づく)

以下の項目は、専門機関でも使用される「PCL-5(PTSDチェックリスト)」などの評価指標を参考に構成しています。当てはまる項目があるか、ご自身の最近の状態を振り返ってみましょう。

侵入症状(トラウマの再体験)

  • トラウマに関連する出来事の記憶が意図せず、鮮明によみがえる

  • 出来事に関連する、苦痛を伴う悪夢を繰り返し見る

  • 出来事が今まさに起こっているかのように感じ、行動してしまう(フラッシュバック)

  • 出来事を思い出すきっかけ(音、匂い、場所など)に触れると、激しい動悸や不安に襲われる

回避症状

  • トラウマに関連する記憶、思考、感情を意識的に避けようとする

  • 出来事を思い出させるような場所、人、会話、状況を避けて生活している

認知と気分の陰性変化

  • 自分自身や他者、世界に対して「誰も信じられない」といった否定的な考えが強まった

  • 恐怖、怒り、罪悪感、恥などの感情が常に続いている

  • 以前は楽しめていた活動への関心が極端に薄れている

  • 周囲から孤立している、あるいは感情が麻痺している感覚がある

過覚醒症状(過度の警戒心)

  • 常に周囲を警戒しており、リラックスすることができない

  • 些細な物音や動きに対して、過剰に驚いてしまう

  • 寝つきが悪い、あるいは途中で目が覚めてしまうなどの睡眠障害がある

  • 集中力が低下し、仕事や日常生活に支障が出ている

PTSDを引き起こしやすい出来事と発症の背景

PTSDは、個人の性格や心の弱さが原因で発症するものではありません。命に関わるような衝撃的な体験によって、脳と心の調整機能に過度な負荷がかかることで生じます。

PTSDのきっかけになる体験

以下のような出来事が、PTSD発症の主な原因となることがあります。

  • 重大な事故や災害: 交通事故、火災、地震、洪水などの被災体験。

  • 暴力や犯罪被害: 戦争体験、家庭内暴力(DV)、虐待、性被害、強盗などの犯罪に遭遇すること。

  • 突然の喪失: 大切な家族や友人を予期せぬ形で失う経験。

これらは本人が直接体験した場合だけでなく、目の前で起きた衝撃的な出来事を目撃したり、身近な人に起きた悲劇を知ったりすることも引き金になる場合があります。

発症しやすい人の特徴

同じ出来事を経験しても、すべての人にPTSDの症状が出るわけではありません。過去に別のトラウマを経験している、心身ともに疲弊した状態で出来事に遭遇した、あるいは周囲に頼れる人がいないといった「孤立した環境」などは、発症のリスクを高める要因になると言われています。

関連記事:PTSDの症状とは?代表的な特徴と相談先を解説

セルフチェック後の判断と受診の目安

「1ヶ月」という期間の重要性

衝撃的な出来事を経験した直後に、上記のような症状が出るのは、心にとって自然な反応です。これを「急性ストレス障害(ASD)」と呼ぶことがあります。 しかし、症状が1ヶ月以上続いており、日常生活や仕事に深刻な支障が出ている場合は、PTSDの可能性を考慮し、専門医(精神科・心療内科)を受診することを推奨します。

PTSDと似た症状が出る疾患

PTSDは、うつ病や不安障害、適応障害などと合併しやすく、症状が似ている場合があります。自己診断で「自分はPTSDだ」と決めつけず、専門家による客観的な評価を受けることが、回復への最短ルートです。

 

PTSDの主な治療法とセルフケア

専門的な心理療法と薬物療法

現在の医学において、PTSDは「適切な治療で回復が期待できる疾患」です。

  • 心理療法: トラウマに焦点を当てた「認知行動療法(TF-CBT)」や、眼球運動を用いて記憶を整理する「EMDR」などが有効とされています。

  • 薬物療法: 抗うつ薬(SSRI)などが、不眠や気分の落ち込み、過度の緊張を和らげるために処方されることがあります。

関連記事:PTSDの治し方は?心理療法や薬物療法、呼吸法まで解説

日常でできるセルフケア:グラウンディング

強い不安やフラッシュバックに襲われた際、意識を「今、ここ」の現実に呼び戻す技法として、一般的に**「5-4-3-2-1法」**と呼ばれるグラウンディングが知られています。五感を使うことで、脳の過度な興奮を鎮めます。

  1. 目に見えるものを「5つ」探す

  2. 聞こえる音を「4つ」探す

  3. 肌で感じる感触を「3つ」探す(服の肌触りなど)

  4. 匂いを「2つ」嗅ぐ

  5. を「1つ」確認する(飲み物の味など)

PTSDの症状で通院が難しい方へ ― 精神科訪問看護という選択肢

PTSDの「回避症状」が強く、病院へ行くこと自体が苦痛であったり、人混みが怖くて外出できなかったりする方も少なくありません。そのような場合、看護師が自宅を訪問する**「精神科訪問看護」**を利用するという選択肢があります。

訪問看護ステーション ラララでは、看護師など専門スタッフがご自宅を訪問し、服薬管理や体調の確認、日常生活での困りごとについて専門的な立場からアドバイスを行い、症状の安定をサポートします。ご自宅というリラックスできる空間で、ご本人のペースに合わせたケアを受けることが可能です。

一人で抱え込まず、今のつらさを専門家に共有することから始めてみませんか。気になる症状がある場合は、まずは地域の精神科・心療内科へご相談ください。福岡市全域で精神科特化型のサポートを行っている『訪問看護ステーションラララ』へのご相談はこちらから承っております。

参照:厚生労働省|こころの耳 PTSD(心的外傷後ストレス障害)
参照:国立精神・神経医療研究センター|PTSDとは

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