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就労が不安な方を支えるB型作業所とは|対象者や工賃・働き方の特徴

2025.07.02 精神科訪問看護とは

ゆるやかに社会とつながる就労支援の場として、就労継続支援B型(以下B型作業所)が挙げられます。

「いきなり働くのは不安」「体調が安定しない」という思いを抱える方が、自分のペースで社会とつながるきっかけとして、安心して選べる選択肢のひとつです。

この記事では、B型作業所の対象者や仕事内容、給料などを解説します。


B型作業所とは

B型作業所は、障害や病気のある方が体調に応じて自分のペースで働ける就労支援の場です。

生活リズムや社会とのつながりを支える支援であるため、報酬も「給料」ではなく「工賃」という形で支払われます。

参照:厚生労働省「障害者福祉施設における就労支援の概要」

「A型作業所」について知りたいときは、こちらを合わせてご覧ください。


B型作業所の対象者

以下のような方がB型作業所の対象となります。

・施設を退所するが50歳以上で就労が困難
・年齢や体力の理由で離職したが働きたい
・就労支援移行支援を利用したが就労に至らなかった

体調に波がある方やブランクが長い方、まずは週に数回から通いたいという方に適した支援です。



参照:厚生労働省「障害者福祉施設における就労支援の概要」


B型作業所の労働時間

B型作業所の労働時間は、週あたり約22時間が平均とされています。

参照:日本財団「平均工賃に関するいくつかの論点について(P.1 1.本レポートの論点)

1日あたりの作業時間は2〜4時間程度のところが多く、体調や生活リズムに合わせて無理のないペースでの通所が可能です。

通所日数も柔軟に相談できるため、安心して通いやすいでしょう。


B型作業所の仕事内容

B型作業所における仕事内容の一例は以下のとおりです。

・農作業
・廃品回収
・空き缶つぶし

事業所によっては、利用者同士の交流やリフレッシュを目的とした創作活動や、季節ごとのイベントがあります。

体調に不安がある方も、仕事と交流の両面から無理なく社会参加が可能です。



参照:厚生労働省「生活介護事業所就労継続支援B型事業所実践事例集


B型作業所の工賃(給料)

B型作業所の給料は「工賃」として支給され、全国平均は月額約17,031円(令和5年度)です。

参照:厚生労働省「令和5年度工賃(賃金)の実績について

雇用契約がないため最低賃金の保証はなく、生活費をまかなうために障害年金などの公的支援制度と併用して利用される方が多くいます。


B型作業所のメリット・デメリット

B型作業所のメリットとデメリットは以下のとおりです。

■メリット
・自分のペースで働ける
・生活リズムが整いやすい
・働く感覚や自信を取り戻せる

■デメリット
・工賃が低く生計を立てるのが難しい
・就労の意欲が高まると物足りなく感じる場合がある

B型作業所は「まずはできる範囲で働いてみたい」という気持ちを支える場所です。

経済的な部分は他の制度を活用しながら、自分のペースで社会とのつながりを取り戻せる場となっています。


B型作業所の利用の流れ

B型作業所を利用する流れは以下のとおりです。

1.主治医に相談し利用の必要性を確認する
2.市区町村にて「障害福祉サービス受給者証」を申請する
3.希望する作業所の見学や体験を行い、面談を受ける
4.利用が決定したら、通所を開始する

事前の見学や体験で雰囲気を知ることで、自分に合う作業所かどうかを確かめやすくなるでしょう。


不安なときは訪問看護を併用しよう

B型作業所は、働きたいけど不安がある方や生活リズムを整えたい方が無理なく社会とつながるための支援の場です。

通所中に心身の不調を感じたときは、訪問看護の併用により安心して専門家にご相談いただけます。

ご興味のある方は「訪問看護ステーションラララ」までお問い合わせください。

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