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ジスキネジアの症状とは?原因や治療法までわかりやすく解説

2025.07.28 精神科訪問看護とは

ジスキネジアは、自分の意思に反して体が勝手に動いてしまう状態です。
精神疾患の治療を進める中で、ジスキネジアの症状が見られるケースがあります。

症状が進むと、日常生活に大きな支障をきたすこともあるため、早めの対処が重要です。

本記事では、ジストニアとの違いやジスキネジアの症状、治療法について解説します。

ジスキネジアについて知りたい方はぜひ参考にしてください。

ジスキネジアとジストニアの違い

ジスキネジアとジストニアは、どちらも自分の意思とは関係なく起きる異常な動きですが、症状の出方には違いがあります。

ジスキネジアは、体が勝手に動いてしまうような止められない動きが特徴です。

一方、ジストニアは筋肉が異常に緊張し続けることで、体の一部がねじれたり固まった姿勢になってしまったりする状態です。
同じ部位に繰り返し現れやすく、うねるような動きやふるえを伴うこともあります。

参照:MSDマニュアル 家庭版「ジストニア」


ジスキネジアとは?

ジスキネジアとは、自分の意思に反して筋肉が縮み、体がねじれたり不自然な姿勢になったりする運動障害の一種です。

顔や首、手足に多く見られ、日常生活に支障をきたすケースもあります。
主に抗精神病薬やパーキンソン病の薬を長期使用した際の副作用として発症し、抗精神病薬などの副作用の場合は「遅発性ジスキネジア」と呼ばれます。

治療には薬の調整や症状への対応が必要です。

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア」


ジスキネジアの症状

ジスキネジアには、以下のような症状が現れます。

・繰り返し唇をすぼめる
・舌を左右に動かす
・口をもぐもぐさせる
・口を突き出す
・歯を食いしばる
・目を閉じるとなかなか開かずしわを寄せている
・勝手に手が動いてしまう
・足が動いてしまって歩きにくい
・手に力が入って抜けない
・足が突っ張って歩きにくい

症状は一時的ではなく長期的で徐々に悪化していくケースが多いため、癖や疲れではないかと見過ごされやすい傾向にあります。

本人が気づかない場合もあるため、家族など周囲の人の気づきも大切です。

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア」


ジスキネジアの治療法

ジスキネジアの治療は、主に原因となる薬の中止と見直しが中心となります。

ここでは、ジスキネジアの治療法を詳しく解説します。


原因となる薬の服薬中止

ジスキネジアの治療で行われるのが、原因と考えられる薬の中止です。

特に抗精神病薬やパーキンソン病の薬を長期間使っている場合にジスキネジアが出やすく、早期に中止できれば症状の改善が見込めると考えられています。

ただし、急に薬をやめると症状が悪化する可能性があるため、医師の指導のもとで減らしていく必要があります。

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア」


別の薬に変更する

薬の中止が難しい場合は、副作用のリスクが比較的低い薬へ変更する方法もあります。

ただし、どの薬がより安全かについては明確な答えがないため、医師が患者さまの状態を見ながら慎重に判断する必要があります。
また薬を変更しても症状がすぐに改善するとは限らない点から、経過観察が重要です。

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア」


ジスキネジアの症状に対する治療

ジスキネジアの症状が薬の調整だけで改善しない場合は、症状を軽減するための対症療法が行われます。

例えば精神症状の悪化とともに症状が強くなるケースでは、どんな時に不安を感じやすいか、精神的に不安定になりやすいのかを医師の診察で確認し対応した薬を処方してもらう場合があります。必要に応じて、カウンセリングを実施するのも治療の一つです。

また遅発性ジスキネジアで薬物療法をしても効果が得られない場合やパーキンソン病の薬の副作用で起こるジスキネジアに対しては、脳深部刺激療法という外科的治療が検討される可能性もあります。

参照:厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア」


ジスキネジアで生活に支障をきたしている場合は訪問看護の利用を検討しよう

ジスキネジアは、自分の意思に反して体が動いてしまう不随意運動の一種で薬の副作用が原因となることがあり、その症状は日常生活に支障をきたす場合もあります。

長期的な療養が必要になる場合もあり、無理なく生活を送るためには、通院に加えて訪問看護を利用するのも1つの方法です。

訪問看護では、看護師が自宅を訪問し、医師の指示に基づいて利用者さまの生活をサポートします。

ジスキネジアに悩み自宅での支援を受けたい方は、お気軽に訪問看護ステーションラララへご相談ください。

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