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ジスキネジアとは?看護のポイントや看護計画立案のコツも解説!

2025.08.11 精神科訪問看護とは

精神科領域では「ジスキネジア」の看護を経験する場合があります。
利用者さまにジスキネジアが出現した場合に備え、どのようなケアや看護計画を立案するべきか理解しておきましょう。

この記事では、看護の現場で経験するジスキネジアについて解説します。
看護のポイントや、看護計画を立案するためのコツも紹介しますのでご覧ください。


ジスキネジアとは?

ジスキネジアとは、全身の筋肉が意図せず動く「不随意運動」です。
ジスキネジアは、抗精神病薬やパーキンソン病の治療薬の副作用として出現する場合があります。

ジスキネジアが生じると、以下の症状が見られる場合があります。

・口をもごもごさせる
・繰り返し唇をすぼめる
・口を突き出す
・歯を食いしばる
・目を閉じて眉間にしわを寄せる
・手足に力が入る
・手足が勝手に動く

上記の動作が利用者さまの意思と関係なく起こるため、日常生活に支障が生じるケースも少なくありません。

精神疾患を持つ方やパーキンソン病を持つ方と関わる場合、看護師はあらかじめジスキネジアの特徴を理解しておき、出現した場合は適切に対応するのが重要です。



参照:厚生労働省/重篤副作用疾患別対応マニュアル ジスキネジア


ジスキネジアに対する看護のポイント

ジスキネジアの看護で重要なポイントとなるのが「服薬管理」の徹底です。

抗精神病薬の服用が主な発症の原因であるため、服薬内容に問題がある可能性があります。

ジスキネジアが認められた場合、発症の原因となる薬を特定して担当医へ報告し、薬の種類の変更や量の調節、服用タイミングの調整などを提案しましょう。

原因疾患に対する適切な服薬治療を継続しつつジスキネジアを抑制し、利用者さまの日常生活をサポートするのが看護のポイントです。


ジスキネジアにおける看護計画立案のコツ

ジスキネジアへのケアを充実させるには、適切な看護計画の立案が重要です。
この章では、ジスキネジアに対し看護計画を立案する場合のコツを解説します。


ジスキネジアの症状を観察する

ジスキネジアの看護計画を立案するには、利用者さまごとの症状を注意深く観察しましょう。

ジスキネジアの症状は利用者さまごとに異なる場合があります。
強く出ている症状や、ADL・QOLにどう影響しているかを観察することで、必要なケアや支援方法が見えてくるでしょう。

また、原因と考えられる薬物について確認するのも、観察項目の1つです。
利用者さまの服薬内容に症状を引き起こす種類の薬がないか、正しい量やタイミングで服薬できているかを確認しましょう。


看護目標とケア内容を立案する

症状を抑制し、ADLやQOLを向上させるための看護目標とケア内容を立案しましょう。

服薬管理を自分で行えるよう環境設定する、不随意運動と付き合いながらADLを自立できるよう練習を行うなど、一人ひとりに合った看護目標とケアを提供するのが重要です。


ジスキネジアの看護を学びたいなら訪問看護師への転職も検討しよう

精神科領域で勤務していると、ジスキネジアに悩む利用者さまと関わる場合もあります。
症状が見られた場合は入念な観察とアセスメントから原因・問題点を明確にし、解決に向けたケアを提供しましょう。

『訪問看護ステーションラララ』では、一緒に働く仲間を募集しています。
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