訪問看護では、日々の業務の中で思わぬトラブルに直面することもあります。
しかし、適切な対応方法を知っておけば、冷静に乗り越えられるでしょう。
本記事では、訪問看護でよく起こるトラブルや対処法を解説します。
訪問看護でどんなトラブルが起きるか知りたい方や対処法を身につけたい人は、ぜひ参考にしてください。
訪問看護でよく起こるトラブル
訪問看護では、利用者さまの自宅に訪問して看護を提供するからこそ、病院とは違ったトラブルが起こる場合があります。
ここでは、訪問看護でよく起こるトラブルを4つ解説します。
訪問先の物品破損
利用者さまのご自宅では、家具やさまざまな私物が置かれており、不注意によって物を傷つけてしまう場合があります。
ケアの合間にうっかり物を倒したり、浴室などを使用する際に水をこぼして機器を故障させたりしてしまうかもしれません。
こうしたトラブルは、訪問先での動作や物の扱いに気を配るようにすると予防につながります。
それでも万が一破損してしまった場合は、すぐに謝罪し、事業所の責任者への報告が重要です。勝手に対応せず、指示を仰ぎましょう。
金銭トラブル
訪問看護では、看護師が料金の受け取りに関わるケースもあります。
特に現金での支払いを希望される場合、金額や受け取り方の行き違いが原因でトラブルにつながる可能性があります。
たとえば、封筒に入った現金をそのまま受け取ると、後から「足りなかった」といった問題が起こりやすくなります。
また、利用者さまの中には認知機能に不安がある方もおり、誤解から「お金を取られた」と主張されるケースも少なくありません。
このような事態を防ぐには、現金の受け渡し時にその場で金額を確認し、記録を残しておくなどの工夫が重要です。
訪問漏れや時間に遅れる
訪問看護ではスケジュール管理が欠かせませんが、連絡の行き違いや予定変更の把握ミスによって、訪問を忘れてしまう場合もあります。
また、前の訪問が長引いたり、道路が混んでいたりして訪問時間に遅れてしまう可能性もあります。
利用者さまは訪問時間に合わせて準備をして待っているため、たとえ数十分の遅れでも信頼を損ないかねません。
予定変更や遅延が生じた場合は、早めに連絡して謝意を示すとトラブルを防ぎやすくなります。
期待したサービスの提供がされていない
利用者さまが想像していたサービスと実際に受けたサービスが異なっていた場合、不満やクレームにつながる可能性があります。
たとえば、処置が雑だった、説明が不十分だったなど、看護の質や対応に対する指摘が挙がるケースも少なくありません。
こうしたトラブルを避けるには、初回訪問時に提供できるサービス内容や制限について丁寧に説明し、ご納得いただくのが大切です。
訪問看護でトラブルが起きたときの対処法
訪問看護でトラブルが起きた場合、大切なのは誠実な姿勢で対応することです。
どちらに原因があるかに関わらず、利用者さまに不快な思いをさせてしまった事実に向き合い、落ち着いて対応することが求められます。
具体的な対応の流れは以下のとおりです。
・まずは誠意を込めて謝罪する
・利用者さまの話をしっかり聴く
・原因を整理し、解決策を考える
・スタッフ全員で情報を共有する
これらの対応を丁寧に行うと、たとえ一度信頼を失っても、再び関係を築ける可能性があります。
訪問看護のトラブル対応を学ぶなら訪問看護ステーションラララへ
訪問看護では、物品破損や金銭の行き違い、訪問の遅れやサービスへの不満など、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
こうしたトラブルが起きたときに大切なのは、誠意ある謝罪と適切な対策、そしてスタッフ間での情報共有です。
1人で抱え込まず、困ったときは仲間に頼るのもよいでしょう。
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