精神看護で重要なコミュニケーションのコツは?役立つ手法も解説!
2025.02.03精神看護の現場では、利用者さまと信頼関係を築くことが重要です。
しかし、精神疾患を抱える方とのコミュニケーションは難しいケースもあります。
そこで本記事では、精神看護で重要なコミュニケーションのコツや役立つ手法を解説します。
本記事を参考にして、利用者さまと信頼関係を深め、よりよい看護を提供していきましょう。
精神看護で重要なコミュニケーションのコツ
精神看護で重要なコミュニケーションのコツを解説します。
利用者さまのことを否定せずに受け入れる
精神疾患を抱える方の中には、妄想や幻覚、幻聴などの症状がある方もいます。
症状が現れたときは、現実で起こりえないことだったとしても否定はせずに受け入れましょう。
ただし、肯定してはいけません。
肯定すると妄想や幻覚などの症状を助長させてしまう可能性があるからです。
塩梅が難しいですが、否定も肯定もせずに受け入れるようにしましょう。
表情や声のトーンなど非言語コミュニケーションを意識する
精神疾患を抱える方とコミュニケーションをとるときは、表情や声のトーン、話すスピードなど非言語コミュニケーションも意識しましょう。
対人不安や恐怖がある方だと、言葉だけでなく表情や声のトーンにも敏感です。
言葉は丁寧なのに無表情だったり、大きな声で早口でしゃべったりすると、利用者さまは恐怖を感じてしまい信頼関係を築けない可能性があります。
無言の時間も大事にする
精神疾患を抱える方にはコミュニケーションが苦手な方もいて、ケア中に無言になることも少なくありません。
無言になったときに、気まずくなってプライベートな話や質問攻めにして無理に話題を作るのは避けましょう。
なにか話さなきゃという焦りは利用者さまにも伝わり、お互いにぎこちなくなってしまう可能性があります。
また、無言の時間は利用者さまが返答を考えている時間かもしれません。
無言の時間が悪いわけではないことを念頭において、利用者さまと接していきましょう。
精神看護で役立つコミュニケーションの手法3選
精神看護で役立つコミュニケーションの手法を3つご紹介します。
①バックトラッキング法
バックトラッキング法は、オウム返しのように相手の話を繰り返すテクニックです。
具体的には、「最近、調子がよい日が多いです。」という利用者の言葉に対して「調子がよい日が多いんですね。よかったです。」と返します。
オウム返しすることで利用者さまは、「ちゃんと話を聞いてくれている」「理解してくれている」と感じ、信頼関係を築きやすくなります。
②ペーシング法
ペーシング法は、相手の話すトーンやスピードなどに合わせるテクニックです。
たとえば、利用者さまがゆっくりと話す場合、看護師の方も同じペースで話すことで、利用者さまとの心理的な距離を縮められます。
この手法を実践する際には、相手の姿勢や動作も観察することが重要です。
ペーシング法を用いることで、相手に寄り添う姿勢を示しやすくなり、信頼感や親近感アップが期待できます。
③ミラーリング法
ミラーリング法は、利用者さまの仕草や表情を真似するテクニックで、ペーシング法の1つです。
利用者さまに合わせることで、警戒心をとくことにつながります。
ただし、あからさまに真似をすると不快感を与える可能性があるため、自然な範囲で行うことがポイントです。
訪問看護ステーションラララでコミュニケーションスキルを身につけながら働こう
精神疾患を抱える方とコミュニケーションをとる際は、否定せず受け入れる姿勢、非言語コミュニケーション、無言の時間を大事にすることを意識しましょう。
また、精神看護で役立つコミュニケーション手法もいくつかあるので、活用するのもおすすめです。
訪問看護ステーションラララでは、スタッフ同士のコミュニケーションがとりやすい環境です。
利用者さまとのコミュニケーションに悩んだときは、相談しながら一緒にコミュニケーションスキルを身につけていきましょう。
興味のある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。