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てんかん発作が起きたときの看護師の対応方法は?基礎知識や症状も解説

2025.04.21

精神疾患を持つ方の中には、てんかんを合併しているケースもあり、看護師として正しい知識と対応力が求められます。

本記事では、てんかんの発作の種類や症状、発作時の対応方法など、現場で役立つ基本知識をわかりやすく解説します。

精神科や訪問看護の現場で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

看護師が知っておくべきてんかんの知識

精神疾患の方が合併症でてんかんを患っているケースもあるため、看護師として基本的な知識を身につけておく必要があります。
ここでは、てんかんについて詳しく解説します。

てんかんとは

てんかんとは、脳の神経細胞が異常な電気活動を繰り返して発作を起こす病気です。

本来、脳の神経は電気信号で情報を伝え合っていますが、何らかの原因で過剰に電気が流れると、けいれんや意識障害などの発作が起こります。
これをてんかん発作といい、それが繰り返される状態をてんかんと呼びます。

てんかんは100人に1人が発症するといわれ、年齢や性別に関係なく、誰にでも起こりうる病気です。

参照:こころの情報サイト「てんかん」

てんかん発作の種類と症状

てんかん発作には、以下のようにいくつかの種類があり、症状も異なります。

種類 分類 症状
焦点発作(部分発作) 単純部分発作 ・意識障害なし

・手足のしびれ

・吐き気 など

複雑部分発作 ・意識障害あり

・無意味に大きく体を動かす

二次性全般化発作 ・部分発作から全般発作へ移行する
全般発作 強直間代発作 ・意識を失い、手足がつっぱる

・手足が一定のリズムでけいれんする

強直発作 ・意識障害あり

・手足が硬直する

間代発作 ・手足が一定のリズムでけいれんする
欠神発作 ・意識障害あり

・動作が突然止まる

ミオクロニー発作 ・突然、全身がビクッとなる

・起床時によく起こる

脱力発作 ・いきなり全身の力が抜けて倒れる
分類不能発作 分類できない発作

突然の発作にも冷静に対応できるよう、症状の特徴を理解しておきましょう。

てんかんの利用者さまと関わるときの看護師の対応方法

てんかんの利用者さまと関わる際は、てんかん発作が起きても対応できるようにしておく必要があります。
てんかん発作が起きたときの対応方法を解説します。

てんかん発作の症状や状況を観察する

発作が起きた際は、以下のポイントを観察しましょう。

・発作が始まった時間
・何をしてるときに起きたか
・発作の持続時間
・てんかん発作の症状
・意識があるかどうか
・けがやバイタルサインの変化

発作が長引く場合や異常を感じたときは、医師に指示を仰ぎましょう。
落ち着いて冷静に対応するのが重要です。

利用者さまの安全を確保する

発作時には、まず利用者さまのけがを防ぐのが最優先です。
そのために、以下の対応を行いましょう。

・周囲の危険物を取り除く
・転落防止のためベッド柵を上げる
・倒れた場合は横向きに寝かせ、誤嚥を防ぐ
・歯の間に物を挟まない

場所を問わず発作が起きる可能性があるため、日ごろから安全に配慮した環境づくりをしておくのが大切です。

てんかん発作が再発しないよう指導する

てんかんの再発を防ぐには、生活面での注意が欠かせません。
看護師は以下の点を指導します。

・薬を正しく飲み、自己判断で中断しない
・規則正しく生活し、疲れやストレスを避ける
・飲酒や睡眠不足を控える
・水泳や高所作業など危険な場面を避ける

利用者さまと家族に、日常生活での工夫と注意点を具体的に説明しましょう。

てんかんの理解を深めるためには訪問看護の現場で学ぶのも1つの方法

てんかんは、誰にでも起こりうる脳の病気であり、精神科をはじめ、多くの医療現場で対応が求められます。
看護師としては、てんかんの基礎知識に加え、発作時の観察、利用者さまの安全確保、再発を防ぐための生活指導など、実践的な対応力が重要です。

精神科看護師としててんかんの知識や対応方法を身に付けるために、精神科訪問看護の現場で学ぶのも選択肢の1つです。
訪問看護ステーションラララは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、現場で働きながら利用者さまに寄り添った看護を学べます。

興味のある方は、ぜひこちらからお問い合わせください。

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