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父親の産後うつチェック|産後のメンタルケアに役立つ精神科訪問看護とは

2025.09.05 精神科訪問看護とは

産後うつは母親に多いとされますが、父親もこころの不調を抱えることがあります。

慣れない育児や家庭と仕事の板挟みで、知らず知らずのうちにこころに疲れをためてしまう父親も少なくありません。

この記事では、父親の産後うつのチェック方法や症状の解説、相談しづらさの背景などついて解説します。


父親も産後うつになる可能性がある

生活の変化や慣れない育児によって、父親も産後うつになる可能性があります。

実際に、産後1年以内に精神的な不調のリスクがあるとされた父親は11.0%で、母親(10.8%)とほぼ同じ水準です。

とくに産後3〜6か月頃に不調を感じる父親が多いとされています。

母親には健診や産後うつのスクリーニングなどがありますが、父親にはそうした支援がほとんどありません。

そのため不調に気づかれにくく、ひとりで抱え込むケースが少なくないのです。

参照:国立成育医療研究センター「日本の父親における精神的な不調の頻度とそのリスク要因」
参照:日本小児科学会成育基本法推進委員会報告「男性の産後うつと育児休業に関するアンケート調査」


父親の産後うつをチェック

過去7日間を振り返り当てはまる項目が多い場合は、産後うつの可能性があるとされています。

・眠りが浅く疲れが取れない
・以前は楽しめていたことが楽しめない
・物事がうまくいかないと自分を責める
・理由もなく不安になったり落ち込んだりする
・自分自身を傷つけたくなるときがある

これらは母親だけでなく、父親にもあらわれる産後うつの症状です。

不調を感じたときは甘えや努力不足と思わず、こころのSOSと受け止めてください。

参照:厚生労働省「エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)」


父親の産後うつの症状

産後うつでは、気分の落ち込みやイライラ、子どもや家族との関わりがつらく感じるなど、さまざまな症状があらわれます。

日本小児科学会の調査では、父親が感じたおもな症状として以下が報告されています。

・気分の落ち込み、絶望感に悩まされる:22%
・物事への興味や楽しみを感じられなくなる:15%

このような症状は、環境の大きな変化にともなって起こり得る自然な反応です。

症状が続き日常生活に支障を感じる場合は、早めに精神科や心療内科などの医療機関に相談しましょう。

参照:日本小児科学会成育基本法推進委員会報告「男性の産後うつと育児休業に関するアンケート調査」


父親は「相談する場所がない」と感じやすい

以下のような思いから、父親はこころの不調を抱えていても相談しづらい傾向があります。

・妻の方が大変だから弱音は吐けない
・男だからしっかりしなければいけない
・仕事が忙しく相談する時間がとれない

実際に「悩みを相談できる相手がいたか」という質問では、母親の91%が「はい」と回答したのに対し、父親は83%にとどまりました。

まずは不調に気づいたタイミングで医療機関を受診し、心身を整えることが大切です。

参照:日本小児科学会成育基本法推進委員会報告「男性の産後うつと育児休業に関するアンケート調査」


父親が産後うつのときは訪問看護という選択を

医療機関を受診しても「家庭の悩みまで話していいのか分からない」と感じる父親も少なくありません。

そのようなときに医師の判断のもとで利用できるのが「訪問看護」です。

特に精神科の訪問看護では、看護師がご自宅を訪問し以下のようなサポートを行います。

・育児と生活のバランスを整えるための支援
・家族との関係や気分の落ち込みなどに関する相談

診察だけでは伝えきれない悩みを、日常の生活場面でゆっくり相談できるのが大きな特徴です。

ご利用を検討される際はこちらからお気軽にご相談ください。

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