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訪問看護でできること・できないことを徹底解説!訪問介護との違いや対応範囲も紹介

2025.03.31

訪問看護で できることできないこと


訪問看護でできること・できないこととは?訪問介護との違いも解説

在宅療養が注目されるなか、「訪問看護」という言葉を耳にする機会が増えています。しかし「訪問看護で具体的にどこまでできるの?」「訪問介護とどう違うの?」と疑問を持つ方も少なくありません。

この記事では、訪問看護の対応範囲やできること・できないことを明確にし、訪問介護との違いや利用時のポイントについても詳しく解説します。


訪問看護でできること

訪問看護とは、看護師や准看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの医療職が、ご自宅に訪問し、必要な医療的ケアや日常生活支援を提供するサービスです。対象者は病気や障害のある方、高齢者、末期のがん患者など多岐にわたります。

では、訪問看護でどのような対応ができるのでしょうか。

医師の指示に基づいた医療ケアの実施

訪問看護では、主治医から交付される「訪問看護指示書」や「精神科訪問看護指示書」に基づいて医療行為を行います。医療保険または介護保険が適用されるかは利用者の状況により異なりますが、どちらも医師の指示が必要です。

具体的な処置としては以下のようなものがあります。

  • 点滴や注射、カテーテル管理

  • 傷や褥瘡の処置

  • 排泄ケア(導尿、便の観察)

  • 服薬管理や内服指導

  • 血圧や体温などバイタルサインの測定・観察

  • 精神的支援やリハビリテーションの実施

医師の指示があれば、比較的高度な医療行為も在宅で提供することができます。必要に応じて、訪問看護ステーションが主治医と密に連携しながら柔軟に対応します。

終末期の在宅看取りへの対応

「自宅で最期を迎えたい」と望む方が増えており、訪問看護では在宅での看取りも支援しています。

  • 痛みの緩和や状態の観察

  • 医療機器の管理・更新

  • ご家族への精神的サポート

  • 亡くなられた後のエンゼルケア(自費)

末期の患者さまにとって、慣れ親しんだ環境で過ごすことは心の安定にもつながります。医師の指示と家族の希望を尊重しながら、丁寧なケアを提供します。

日常生活に必要な支援

医療ケアに加えて、日常生活の中で必要な清潔保持や栄養管理も訪問看護の役割です。

  • 清拭、入浴介助、陰部洗浄などの清潔ケア

  • 食事指導や栄養状態の観察

  • 排泄の援助と記録

  • 認知症の周辺症状への対応

  • 精神疾患のある方への見守り・声かけ

身体的な支援だけでなく、精神的な安心感をもたらすコミュニケーションも重要です。特に精神科訪問看護では、利用者との信頼関係構築が支援の質を大きく左右します。


訪問看護でできないこと

一方で、訪問看護には医療職としての職務範囲や制度上の制約から、「できないこと」も明確に存在します。

訪問対象はあくまで「ご自宅」

訪問看護は、在宅療養を前提としているため、自宅以外(例えばデイサービスや施設など)への訪問は原則できません。通院の付き添いも、医療保険・介護保険の枠内では対応できない場合が多く、外出支援は自費対応となるケースが一般的です。

家事や買い物などの生活援助は非対応

訪問看護の中心は医療的ケアや療養支援です。以下のような家事業務は、看護師の職務外となります。

  • 掃除や洗濯

  • 買い物代行

  • 食事の調理

ただし「環境整備」として必要最低限の掃除やベッド周辺の整頓などを行うケースはあります。

医師の指示がない医療行為

訪問看護では、医師の指示がなければ医療行為はできません。看護師の判断だけで処置を行うことは原則として禁止されています。判断に迷う場合は、必ず主治医またはケアマネジャーへの相談・報告が求められます。


訪問看護と訪問介護の違いとは?

訪問看護と混同されがちなのが「訪問介護」です。両者の違いを整理しておきましょう。

分類 訪問看護 訪問介護
提供者 看護師・准看護師など医療職 介護福祉士・ホームヘルパー
保険 医療保険・介護保険 主に介護保険
内容 医療処置、リハビリ、清潔ケアなど 生活援助、身体介護など
対象者 疾患・障害のある方、末期患者など 要介護・要支援の認定を受けた方
指示 主治医の指示書が必要 ケアマネージャーのケアプランに基づく

 


訪問介護でできること:生活援助と身体介護

訪問介護では、介護保険の支給限度額の範囲内で、ヘルパーが以下のような支援を行います。

生活援助

  • 掃除・洗濯・調理などの家事代行

  • 日用品の買い物

  • 薬の受け取り(服薬指導は不可)

身体介護

  • オムツ交換、入浴、移動・歩行の介助

  • 食事介助

  • 体位変換や軽度のスキンケア

身体に直接触れる支援も含まれるため、利用者のADL(日常生活動作)の維持に欠かせない役割を果たします。


訪問看護と訪問介護は連携して活用しよう

訪問看護と訪問介護は、それぞれの得意分野を補い合うことで、より質の高い在宅ケアが可能になります。実際、多くのケースではケアマネジャーがケアプランを作成し、訪問看護と訪問介護を組み合わせて利用しています。

たとえば、以下のような使い分けが考えられます。

  • 医療処置 → 訪問看護

  • 食事や掃除 → 訪問介護

  • 精神疾患のケア → 精神科訪問看護

  • 清潔保持や排泄介助 → 両者で連携

情報共有や連携の質がケアの質に直結するため、看護師・ヘルパー・ケアマネージャーなど、多職種が密に協力する体制が重要です。


訪問看護は「寄り添い」と「専門性」の両立を実現するケア

訪問看護では、単なる医療処置だけでなく、利用者本人やご家族の気持ちに寄り添った支援が重視されます。病院とは違い、その人らしい生活の場で看護を提供できるのが最大の魅力です。

必要に応じて理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションの実施、栄養状態の観察、内服の支援など多岐にわたる役割を担い、医療と生活の架け橋となっています。


訪問看護

まとめ:訪問看護を正しく理解し、自分に合ったサービス選びを

訪問看護は、医師の指示のもと医療処置を行う専門的なサービスであり、訪問介護とは明確な違いがあります。それぞれの「できること」「できないこと」を理解し、自身や家族の状況に合わせて適切に活用していくことが大切です。

介護保険や医療保険の適用範囲、費用の算定方法、自費サービスとの違いについても、訪問看護ステーションやケアマネージャーに相談しながら進めましょう。

在宅医療、精神科訪問看護に興味のある方は、ぜひ『訪問看護ステーションラララ』にお問い合わせください。

参考:https://www.jvnf.or.jp/homon/_1_4.html

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