睡眠薬は何種類ある?特徴や選び方、服用の注意点も解説
2025.04.07不眠に悩む方の中には睡眠薬を処方してもらいたいと考える方もいるかもしれません。
しかし睡眠薬は数種類あり、作用時間や効果が異なります。寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く起きてしまうなど、不眠のタイプに応じて適切な薬を選ぶ必要があります。
また自己判断での服用や中断は、副作用や依存のリスクを高める可能性もあるため、安全で正しく効果を期待するには、医師に相談するのが重要です。
本記事では、睡眠薬の種類や不眠のタイプ、服用時の注意点について詳しく解説します。
睡眠薬の種類が知りたい方や不眠で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
睡眠薬の種類
睡眠薬は、5種類あります。
それぞれの特徴や代表的な薬は、以下のとおりです。
種類 | 特徴 | 代表的な薬 |
非ベンゾジアゼピン系 | ・比較的新しいタイプで依存性が少ない
・超短時間型で即効性がある ・寝つきをよくする |
・マイスリー
・ルネスタ ・アモバン |
ベンゾジアゼピン系 | ・長年使われてきた薬
・依存性が高く長期使用には注意が必要 ・抗不安作用や筋弛緩作用があり、リラックス効果が期待できる |
・ハルシオン
・レンドルミン ・サイレース ・ドラール |
バルビツール酸系 | ・非常に依存性が高く、現在ではほとんど使用されていない | ・ラボナ
・イソミタール |
メラトニン受容体作動薬 | ・「眠りのホルモン」であるメラトニンの働きを補う
・体内時計を整えながら自然に眠りを促す ・依存性が少なく、長期使用にも向いている |
・ロゼレム
・メラトベル |
オレキシン受容体拮抗薬 | ・「覚醒を維持するホルモン」であるオレキシンを抑え、眠気を促進する
・自然に覚醒から睡眠へ移行しやすくする |
・ベルソムラ
・デエビゴ |
また、この5種類の中でも作用時間に違いがあり、以下のように分けられます。
種類 | ピーク時間 | 作用時間 | 代表的な薬 |
超短時間型 | 服用後1時間以内 | 2〜4時間 | ・ハルシオン
・マイスリー ・アモバン ・ルネスタ |
短時間型 | 服用後1〜3時間 | 6〜10時間 | ・レンドルミン |
中間型 | 服用後1〜3時間 | 12〜24時間 | ・サイレース |
長時間型 | 服用後3〜5時間 | 24時間以上 | ・ドラール |
睡眠薬の種類と不眠のタイプ
睡眠薬を選ぶときは、自分の不眠のタイプに合った薬を医師に処方してもらう必要があります。
不眠のタイプとそれに合った睡眠薬は、以下のとおりです。
不眠のタイプ | 症状 | 適した睡眠薬の種類 |
入眠障害 | 寝つきが悪い | ・超短時間型
・短時間型 |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚めてしまう | ・短時間型
・中間型 |
早朝覚醒 | 朝早く目が覚めてしまう | ・中間型
・長時間型 |
自分の症状に合った睡眠薬を処方してもらうために、眠れない、不眠が改善しないなどの症状を医師に相談しましょう。
睡眠薬の種類を問わず知っておきたい服用時の注意点
睡眠薬を安全に使用するためには、服用時の注意点をしっかり理解しておく必要があります。
間違った飲み方をすると、効果が弱くなったり、副作用が強く現れたりする可能性があります。
睡眠薬を服用するときは、次の6つに注意しましょう。
・寝る直前に飲む
・食後すぐの服用は避ける(特にドラール)
・アルコールと併用しない
・眠気がこなくても追加服用しない
・自己判断で中止せず、医師の指示で減量・中止する
・副作用が強く出た場合はすぐに医療機関へ相談する
正しい飲み方を守ることで、睡眠薬の効果を十分に発揮させ、不眠の改善が期待できるでしょう。
睡眠薬の内服で不眠を改善したい方は訪問看護の利用も検討してみよう
睡眠薬は5種類あり、選び方は症状や体質、生活リズムによって異なるため、自己判断せず医師と相談しながら自分に合った薬を見つけることが大切です。
睡眠薬の服用を続けられるか不安、不眠が改善するような生活を送りたいという方は、訪問看護の利用を検討してみてください。
訪問看護では、服薬管理や生活習慣の見直し、リラックス法のアドバイスなど、専門的なサポートが自宅で受けられます。
訪問看護ステーションラララは、医師と連携して利用者さまに合ったサポートを実施します。
こちらから、ぜひお気軽にご相談ください。