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被害妄想がある方への対応方法は?症状や原因となる病気も解説

2025.04.14

精神疾患の症状として現れる被害妄想は、本人は現実そのものとして強く信じています。
そのため、対応を間違えると信頼関係を損ねたり、状況が悪化したりしてしまうケースもあります。

本記事では、被害妄想の主な症状や関係する病気、実際に接するときの対応方法を解説します。

被害妄想のある方への対応方法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


被害妄想の症状

被害妄想とは、自分が誰かに悪意を持たれている、監視されているなど事実でない事象を強く思い込んでしまう妄想のことで、以下のような症状が現れます。

・周りの人が自分の話題を話している
・毒をもられている
・監視されている
・財布を盗まれた
・誰かにつけられている
・家の中に盗聴器がしかけられている

日常生活に支障をきたすほどの不安や恐怖を感じる人も多く、対人関係のトラブルに発展する場合もあります。


被害妄想が現れる病気

被害妄想が続き、生活や人間関係に支障が出ている場合は、精神疾患が関係している可能性があります。

被害妄想が現れる代表的な病気は、統合失調症や認知症などです。

統合失調症では「監視されている」と強く信じ込み、現実との区別が難しくなります。
認知症では、物がどこにあるか分からなくなったときに「誰かに盗られた」と思い込む症状があります。

このような症状が長く続く場合には、医療機関での診断と適切な治療を受けましょう。


被害妄想がある病気の方への対応方法

被害妄想がある方への対応方法を解説します。


妄想を否定しない

被害妄想がある方に接するときは、内容を否定せずに受け止めるのが大切です。

本人にとっては、妄想ではなく実際に起こっている事実として強く信じています。
そのため、「そんなはずがない」などと否定すると、相手を傷つけたり信頼関係が壊れてしまったりする可能性があります。

「それは困りましたね」「気になりますよね」と共感の言葉をかけながら、落ち着いて話を聞くようにしましょう。


利用者さまの気持ちに寄り添う

被害妄想がある方と関わる際は、気持ちに寄り添うのを意識しましょう。

本人は妄想ではなく現実と信じており、強い不安や孤独を感じている場合が少なくありません。

そのため、「不安だったのですね」「しんどかったですね」と、気持ちに共感する声かけが効果的です。

ただし、無理に触れようとしたり大げさな反応をしたりするのは控え、落ち着いた態度で接しましょう。
繰り返し同じ話をしても、丁寧に耳を傾けると安心感を与えられるでしょう。


適度な距離を保つ

被害妄想がある方と接する場合は、適度な距離感を保つのが重要です。

病気の症状と理解していても、頻繁に妄想を受け止めていると心が疲れてしまいます。
そのため、必要以上に関わりすぎず、無理のない範囲で接するよう心がけましょう。

気持ちに寄り添いながらも、自分自身の心の余裕を守るのが大切です。
被害妄想の利用者さまと接していて冷静に対応できなくなった際は、1人で抱え込まず先輩に相談しましょう。


被害妄想の方への対応は訪問看護の現場で学ぼう

被害妄想は、本人にとって現実そのものであり、接する側には理解と配慮が求められます。
妄想を否定せず、気持ちに寄り添い、適度な距離を保ちながら関わりましょう。

しかし実際の現場では、正しい対応を知っていても、迷いや不安を感じる場面も多くあります。
そのようなとき、専門的な知識を持つスタッフと連携し、現場で学びながら対応力を高めていくのが重要です。

訪問看護ステーションラララは、精神科に特化した訪問看護を提供しており、現場で学びながら被害妄想の方との接し方を身につけられます。
また、スタッフ同士のコミュニケーションもとりやすいため、相談しやすい環境です。

興味のある方は、こちらからお問い合わせください。

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