身近な家族に精神的な不調が見られ、精神科に連れていきたいけどどうしたらよいか分からないという方もいるでしょう。
本記事では、家族を精神科に連れていく方法やその際の注意点を解説します。
家族を精神科にどうやって連れていけばよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
家族を精神科にどうやって連れていけばいい?
身近な家族に精神的な不調が見られるとき、「病院に行ってほしい」と思ってもどう声をかけてよいか分からないという方もいるでしょう。
ここでは、家族を精神科に連れていくための方法を解説します。
情報収集をして準備を進める
精神科を受診してもらいたいと感じたら、まずは冷静に情報を集め準備を進めましょう。
いきなり連れて行こうとせず、通いやすい病院や予約が必要かどうかなどを確認しておくと安心です。
また、本人の状態に波がある場合は、落ち着いているタイミングを見極める必要があります。
そのためにも、日頃から体調や行動の変化を観察しメモを残しておくと、いざというときに役立ちます。
適切な時期に自然な形で話を持ち出すと、本人の負担も軽減されるでしょう。
当事者に寄り添いながら受診の必要性を伝える
精神科へ連れていきたい場合は、本人の気持ちに寄り添う姿勢が重要です。
いきなり「病院に行こう」と伝えても、驚きや拒否感が生まれてしまうかもしれません。まずは安心して話を聞ける環境を整えましょう。
心の不調も体の不調と同じように、専門家の力で回復できる可能性がある旨を伝えると、納得を得られる可能性があります。
すぐに受診に結びつかなくても、焦らず長い目で見守る姿勢が大切です。
家族を精神科へ連れていくときの注意点
精神科を受診してもらうのが必要だと感じても、伝え方や対応を間違えると、本人の不信感を強めてしまう可能性があります。
ここでは、家族を精神科へ連れていくときの注意点を解説します。
病気であることを主張しない
精神的に不調がある方は、自分の状態を正しく認識できなかったり、「自分は病気じゃない」と思っていたりする場合があります。
そのため、「あなたは病気だ」と直接伝えるような言い方は、相手の拒否感や不信感を強めかねません。
たとえば「最近つらそうで心配なんだ」「一度専門家に相談してみるのはどうかな?」というように、本人を責めず、気遣う気持ちを前面に出すのが大切です。
「私が心配だから」と自分を主語にした言い方にするのも、否定的に受け取られにくくなるためおすすめです。
本人の納得を得ながら受診につなげる工夫が、関係を壊さずに支援する鍵になります。
危険な場合は警察に相談する
本人が暴れたり、自分を傷つけたりする状況では、家族だけで対応するのは非常に危険です。
そのようなときは、自分達だけで精神科に連れていこうとせず、すぐに警察に相談してください。
ためらわず、命と安全を守ることを最優先にしましょう。
家族を精神科へ連れていけたあとは訪問看護の利用も検討してみて
家族を精神科に連れていくには、無理に説得するのではなく、本人の気持ちや状態に寄り添いながら、丁寧に準備を進めるのが大切です。
受診を促す際は、「病気だから」と断定するのではなく、「心配しているから一緒に行ってみない?」というように、思いやりのある伝え方を心がけましょう。
また、暴力や自傷行為の危険がある場合は、無理に対応せず、警察に相談することが重要です。
なお、精神科を受診したあとに医師の指示書が出れば、通院に加えて訪問看護の利用もできるようになります。
訪問看護ステーションラララでは、日常生活を問題なく送れるよう利用者さまやご家族に寄り添った支援をいたします。
通院だけでは不安、自宅でも支援を受けたいという方は、こちらからお気軽にご相談ください。