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精神科の受診を検討している際、「どんな検査をされるんだろう?」「費用はいくらかかるの?」といった不安を感じるのは自然なことです。
精神科の検査は、目に見えない「心の状態」を客観的に把握し、適切な治療方針を立てるために必要です。
検査の種類や内容を理解できれば、安心して精神科を受診できるでしょう。
この記事では精神科で行う検査の種類や内容、必要な費用の目安を解説します。
精神科で実施する「心理検査」の種類と内容
精神科で実施する検査として、特徴的なのが「心理検査」です。
心理検査の実施により、精神面の問題点や生まれ持った気質が明らかになり、必要な支援や治療方針を立てやすくなります。
精神科で行う心理検査は、主に以下3つに分けられます。
・知能検査
・人格検査
・発達検査
それぞれ詳しく解説します。
知能検査
知能検査とは、日常生活に必要な理解力や問題解決能力を測定する検査です。
一般的に「IQ」と呼ばれる知能指数を測ったり、言葉や図形の捉え方、計算能力の高さを調べたりします。
精神科で知能検査として用いられるのは以下です。
・WISC-Ⅴ(ウェクスラー式知能検査)
・WAIS-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査成人版)
・田中ビネー知能検査
知能検査は、検査を受ける人の年齢や疑われる障害によって、実施する内容が異なります。
また、単純に知能の高さを測るだけでなく、物事に対する得意・不得意などを見つけるために実施する場合もあります。
人格検査
人格検査は、性格や人間関係の問題に関わる「パーソナリティ」の検査です。
「境界性パーソナリティ障害」などのほか、統合失調症や躁うつ病などの精神疾患の検査にも使用されます。
人格検査に用いられる主なテストは、以下の通りです。
・ロールシャッハテスト
・バウムテスト
・HTPテスト
・YG性格検査
ロールシャッハテスト・バウムテスト・HTPテストでは、図形の読み取り方や絵の描き方から、性格や精神状態を評価します。
YG性格検査は、120項目の質問に回答し、内向型・外向型の判断や社会への適応性などを測るテストです。
発達検査
発達検査は、子どもの発達段階に遅れが無いかを調べる検査です。
また、ADHDやASD、LDなどの「発達障害」で生じる特性や気質も調べます。
・親面接式自閉スペクトラム症評定尺度(PARS-TR)
・ADOS-2
・遠城寺式乳幼児分析的発達診断検査
なお、ADHDやLDなどの発達障害は、世界的な精神疾患の評価基準である「DSM-5」をもとに、発達障害の気質に当てはまるかを判断します。
精神科では身体の状態も検査する場合がある
精神科では、心理検査だけでなく、以下の検査を行う場合もあります。
・血圧や脈拍の測定
・血液検査
・心電図検査
・MRI検査
・尿検査
これらの検査は、病気や薬物による精神的不調などを特定できますが、必ず実施するとは限りません。
精神科の検査にかかる費用の目安
精神科の検査にかかる費用は、心理検査や採血検査などによって異なります。
以下は、健康保険を使用し、1~3割負担で検査を受けた場合にかかる費用の目安です。
【心理検査】
簡単な検査:80~240円
複雑な検査:280~840円
きわめて複雑な検査:450~1350円
【その他の検査】
採血検査:1,000~3,000円
心電図検査:100~400円
MRI検査:5,000~15,000円
尿検査:100~300円
上記の金額は、検査の内容や項目の多さによって変動します。
あくまで目安として考え、受診の際は多めにお金を用意して行くと安心です。
参照:厚生労働省/別表第一 医科診療報酬点数表
関連記事:精神科の通院にはいくらかかる?内訳や費用負担の抑え方を解説!
精神科の検査を受けることで治療を円滑に進められる
精神科の検査は、必要な治療や治療方針を明らかにするために行います。
精神疾患や発達障害による問題は目に見えないため、専門的な検査で特定しなければ、うまく治療や支援を進められません。
知識や技術を備えた医師が実施するため、安心して精神科を受診し、検査を受けましょう。
『訪問看護ステーションラララ』では、通院が難しく検査が受けられない方のご自宅に訪問し、さまざまなケアや検査を提供しています。
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