家族や子どもが不登校になった場合、関わり方の難しさを感じたり、誰かに支援して貰いたいと思ったりするでしょう。
この記事では、家族が不登校になった場合に精神科を受診すべきかどうかを解説します。
関わり方に悩んだときの具体的な対処法も解説しますので、ぜひご覧ください。
家族が不登校になったら精神科に相談するべき?
家族が不登校になった場合、精神科を受診した方がよいケースもあります。
不登校になる子どものなかには、精神的な負担や不調を抱えている子どももいるためです。
また、不登校の子どもは、うつ病や不安症などの精神疾患になる割合が多いと言われています。
学校に行きたがらないだけでなく、言動や普段の様子に精神的な問題が伺えた場合は、精神科や児童を専門に診る児童精神科への受診も検討しましょう。
参照:文部科学省/不登校の要因分析に関する調査研究報告書
不登校で精神科に相談した方がよいケース
不登校で精神科に相談したほうがよい状態を解説します。
頻繁に体調を崩している場合
不登校で精神的な負担を受けていると「心身症」と呼ばれる体調不良が現れる場合があります。
発熱や頭痛、腹痛や吐き気、身体のだるさ、めまい、食欲の異常などがある場合、強いストレスや不安を抱えているかもしれません。
明確な原因がなく体調不良が続いている場合は、精神科や心療内科で相談し、治療やアドバイスを受けるとよいでしょう。
参照:厚生労働省/「ひきこもりや不登校」というサイン
精神症状が出現している場合
精神症状が出現している場合、早めに精神科を受診するのをおすすめします。
不眠や無気力、イライラしやすい、集中力が続かないなどの精神症状が見られた場合、精神疾患が原因の可能性もあるためです。
気分障害や不安症などが生じていると、不登校を解決できず、家族との関わりも乏しくなる可能性があるため、早めに精神科医へ相談しましょう。
参照:厚生労働省/「ひきこもりや不登校」というサイン
無気力な状態が続いている場合
不登校中に無気力な様子が続いている場合、精神疾患にかかっている可能性があるため、受診を検討しましょう。
うつ病や統合失調症などの精神疾患になると、長期間無気力になるケースもめずらしくありません。
学校へ行けないだけでなく、何事にも無気力な様子が見られる場合は、早めに精神科へ相談しましょう。
参照:厚生労働省/うつ病
参照:厚生労働省/統合失調症
不登校で精神科疾患が疑われる場合の対処法
不登校の家族が精神科疾患である可能性がある場合、まずは精神科や児童精神科、心療内科などの医療機関に相談するとよいでしょう。
特に、不登校の背景に精神疾患が隠れている場合、家族だけでは対処できないことも多いです。
専門医による検査や治療、接し方のアドバイスなどを受け、不登校の家族と適切に関わる方法を身に付けましょう。
また、不登校の家族との関わり方に悩む場合、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
訪問看護では、自宅の落ち着ける環境でケアを受けられるため、不登校で閉じこもりがちな子どもでも安心して利用できます。
利用するには対象となる疾患の診断を受ける必要があるため、まずは精神科や児童精神科などの専門医を受診してみてください。
関連記事:精神科訪問看護の対象になる?うつ病・不登校・引きこもりでも利用可能?
不登校の家族との関わり方に悩んだら専門家へ相談しよう
ストレスや不安、精神疾患などが背景にある場合、不登校の解決に時間がかかるだけでなく、家族の関係にも問題が生じる場合があります。
精神的な問題が伺える場合、早めに専門家へ相談し、適切なサポートを受けましょう。
『訪問看護ステーションラララ』では、不登校の子どものメンタルケアや、家族の関わり方のアドバイスを提供しています。
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