社交不安障害になると、人前で緊張やストレスを感じやすくなり、日常生活や社会生活に支障が出る場合があります。
悪化すると日常生活を送るのが困難になる方もいるため、原因や症状、治療法を理解し、早めに対処するのがポイントです。
この記事では、社交不安障害の症状や原因、治療法を解説します。
社交不安障害とは?
社交不安障害とは、社会や人前で嫌な思いをしたり、他人に辱められたりするのに強い不安を感じ、日常生活に支障が出ている状態です。
人前に出たり、人と話したりする際に恥ずかしさや息苦しさを感じ、パニックを起こす方もいます。
・人前で何かをする
・人と食事をする
・知らない人と会う
・会話をする
・証人の面前で署名をする
・公衆トイレを使用する
自分でも恐怖心や恥ずかしさをコントロールできないため、人と会うのを避けるようになったり、引き籠るようになったりする場合もあります。
参照:厚生労働省/不安障害
社交不安障害の症状
社交不安障害によって出現する主な症状は以下です。
・赤面
・発汗
・体や声の震え
・吐き気や嘔吐
・言葉がうまく出ない
大勢の人の前で症状が出現するケースもあれば、1対1で会話するだけでも発症するケースもあります。
学校や職場、通学・通勤中の道路や電車・バスの中など、さまざまな状況で発症する場合があるため、外出が難しくなる方もいます。
参照:MSDマニュアル/社交不安症
社交不安障害の原因
社交不安障害になる主な原因は以下です。
・過度なストレスや不安
・セロトニンの不足
日頃の生活でストレスや不安を抱えていたり、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が不足していたりすると、社交不安障害になる可能性があります。
仕事や人間関係からストレスを受けていたり、生活リズムの乱れからセロトニンが不足したりすると発症しやすくなるため、日常生活に気を配るのが大切です。
社交不安障害の治療方法
社会不安障害の治療法を解説します。
薬物療法
SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)や抗うつ薬が社交不安障害の症状緩和に効果を発揮する場合があります。
適切な処方と服薬管理により症状を緩和し、人前に出る抵抗感を減らす効果が期待できます。
精神療法
精神科で受けられる「認知行動療法」などの心理療法により、人前での恐怖心や緊張感を緩和できる可能性があります。
症状が出現する原因を突き止め、ストレスや不安との向き合い方を身につけたり、緊張への耐性を身につけたりすると、少しずつ人前に出られるようになります。
特に外出が難しい場合は、家で看護やサポートを受けられる「精神科訪問看護」を利用すると、自分のペースで治療を進められます。
服薬管理や生活リズムの調整の相談をしたり、外出に関する悩みを聞いてもらえたりなどの支援も受けられるため、症状が強い場合は利用を検討してみましょう。
社交不安障害を克服するなら訪問看護も手段の1つ
社交不安障害を発症すると、人前に出るのが億劫になり、学校や職場に行けなくなる可能性があります。
精神科医の管理のもと、適切な治療と支援を受け、少しずつ社会復帰を目指しましょう。
社交不安障害から早期復帰したい場合、訪問看護の利用も手段の1つです。
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