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精神科に通っていたけれど、症状がよくなったからやめようと考えている方もいるでしょう。
また、通院がつらいためやめようとしている方もいるかもしれません。
しかし、医師に相談せず精神科の通院を勝手にやめるのには注意が必要です。
本記事では、精神科の通院を勝手にやめたときに生じるデメリットと通院をやめたいときの対処法を解説します。
精神科の通院をやめようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
精神科の通院を勝手にやめるデメリット
症状がよくなった、通院がつらいなどの理由で、勝手に精神科の通院をやめるのは危険です。
途中で治療をやめてしまうと、せっかくよくなった症状が元に戻ってしまうかもしれません。
ここでは、精神科の通院を勝手にやめるときに生じるデメリットを2つ解説します。
症状が再発、悪化する可能性がある
精神科の通院を自己判断でやめてしまうと、症状が再び現れたり、以前より悪化したりするおそれがあります。
特にうつ病は再発しやすい病気であり、いったんよくなっても約60%の人が再発するといわれています。
さらに、2回うつ病を経験した人では70%、3回経験した人では90%と、回数を重ねるほど再発率が高くなる傾向があるそうです。
このように、精神疾患は長期的な治療とサポートが欠かせません。
安定していると感じても、医師と相談しながら継続的に通院することが大切です。
参照:厚生労働省「うつ対応マニュアル-保健医療従事者のために-」
薬をやめると離脱症状が現れる
精神科の通院を勝手にやめると、薬の服用も中断となります。
処方されていた薬を急にやめると、離脱症状と呼ばれる体調不良が起こるかもしれません。
離脱症状では、以下のような症状が現れるといわれています。
・頭痛
・めまい
・吐き気
・しびれ
・強い不安感
・睡眠障害
・集中力の低下
・感情の不安定さ
このような症状で、日常生活に支障をきたす可能性があります。
離脱症状を避けるためにも、精神科の通院は勝手にやめず医師に相談しましょう。
精神科への通院をやめたいときはどうすればよい?
精神疾患の症状が落ち着いてきて「もう通院しなくてもよいのでは」と思う人もいるでしょう。
そう思っても、勝手に通院をやめるのは避けましょう。
通院をやめたいときは、医師へ必ず相談してください。
症状が落ち着いて見えても、実際にはまだ安定していない場合があり、自己判断で通院をやめると再発の危険が高まります。
治療を終えるかどうかは、医師が回復を確認し、計画的に減薬、通院間隔を調整していく段階を踏むことが大切です。
また、医師に相談すると、あなたの体調や生活に合わせた現実的な治療プランを立ててくれます。
焦らず、安心して治療を続けるのが回復への近道です。
通院をし続けるのが難しい場合は訪問看護の利用を検討しよう
精神科の通院を自己判断でやめてしまうと、再び不調に悩まされる可能性があり、これまでの治療努力が無駄になってしまうかもしれません。
「通院がつらい」「外出が難しい」と感じる場合は、勝手に通院をやめずに医師へ相談しましょう。
医師に相談することで、通院だけでなく訪問看護の利用ができる可能性があります。
訪問看護では、看護師が自宅に訪問し、服薬管理や体調のケア、不安の聞き取りなどを行ってくれます。
医師と連携しながら自宅で治療を続けられるため、通院の負担を減らしつつ、安心して回復を目指せるでしょう。
訪問看護ステーションラララでは、利用者さまが希望する生活が送れるように看護サービスを提供しております。
通院と合わせて自宅でもサポートしてほしい方は、こちらからお気軽にご相談ください。