うつ病の方がマインドフルネスを実践すると、感情に振り回されにくくなったり、再発しにくくなったりするといわれています。
しかし、「マインドフルネスってなに？」「どういう効果が期待できるんだろう」と疑問に感じる方もいるでしょう。

本記事では、マインドフルネスについてやマインドフルネスで期待できる効果、注意点を解説します。

うつ病の治療で実施されるマインドフルネスについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

マインドフルネスとは？

マインドフルネスとは、「今この瞬間の自分に注意を向け、よい、悪いと判断せずに受け止める心の状態」を目指す考え方です。

うつ病の方は、過去の後悔や将来への不安に意識が向きやすく、気持ちが苦しくなる傾向にあります。

そこで、マインドフルネスで考えや感情を観察すると、つらい思いに飲み込まれにくくなり、心の整理がしやすくなるのです。

できているかどうかを評価せず、うまくできている自分、できない自分のどちらもそのまま受け入れる姿勢が大切です。

うつ病の方がマインドフルネスをしたときに期待できる効果

うつ病の方がマインドフルネスを取り入れると、心の状態を客観的に見つめられるようになり、つらい感情に振り回されにくくなる効果が期待できます。

うつ病の方は、同じ悩みが頭の中で繰り返される傾向にあり、それが気分の落ち込みを強める原因になります。

今この瞬間に意識を向ける練習を重ねると、考えすぎている自分に気づき、気持ちとの距離を取れるようになるのです。

また、心と同時に体の変化にも気づきやすくなるため、「肩が重い」「視界が狭く感じる」などの兆候を手がかりに、早めに休むなど対処ができるようになります。

こうした変化を見逃さないことが、症状の悪化防止や再発予防につながるといわれています。

うつ病の方がマインドフルネスをするときの注意点

うつ病にマインドフルネスはよいとされていますが、マインドフルネスをするときの注意点が2つあります。
どのような点に注意すべきか、見ていきましょう。

頑張りすぎないようにする

うつ病の方は物事にまじめに取り組む傾向があり、マインドフルネスでも「しっかりやらなければ」と力が入りすぎてしまう場合があります。

しかし、無理をしながら続けると疲れが増し、かえって効果を感じにくくなってしまうかもしれません。

マインドフルネスは、うまくできるかどうかよりも、今の自分の状態をそのまま受け止める姿勢が大切です。

短い時間でも問題なく、調子が悪い日は休むなど、心地よいペースを保つと続けやすくなるでしょう。

専門家のもとで行う

マインドフルネスは心の安定に役立つ一方、症状が不安定な時期に自己判断で行うと、気持ちが不安定になるなど悪影響が出る可能性があります。

そのため、始める前に医師へ相談し、体調に合わせた方法かどうかを確認するのが大切です。

専門家が「今は休息を優先すべき」と判断する場合は、無理に実践しない方が安心です。
状態が整ってから取り入れることで、安全に進められます。

焦らず、自分のタイミングで取り組めるよう、専門家と連携しながら進めるようにしましょう。

専門家の指示のもとマインドフルネスを取り入れてみよう

マインドフルネスは、今この瞬間の自分に意識を向け、よし悪しを決めずに受け止めて、心を整える方法です。うつ病の方が実践すると、感情に振り回されにくくなり、反すう思考の軽減や再発予防にもつながるといわれています。

一方で、調子がすぐれない時期に無理をして取り組むと、かえって苦しくなる場合があるため、頑張りすぎないのが大切です。

また、自己判断で続けるのではなく、専門家の助言を受けながら進めていくと安心です。

専門家の指示のもとマインドフルネスを取り入れてみたが、自宅での生活に不安がある方は、訪問看護をご検討ください。

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こちらから、お気軽にご相談ください。