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双極性障害を持つ家族やパートナーに、どのような対応をすればよいかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
双極性障害には「躁状態」と「うつ状態」の2つの時期があり、それぞれの時期に合わせた対応が求められます。
症状の悪化を防ぎ、穏やかに過ごせるようサポートするためには、適切な接し方を理解しておくのが重要です。
この記事では、双極性障害の時期ごとに応じた接し方のコツを解説します。
双極性障害の人に対する接し方のコツ
双極性障害は、躁状態とうつ状態の2つの時期を交互に繰り返すため、時期ごとに必要な対応も変わります。
ここでは、躁状態とうつ状態、それぞれの時期に合わせた接し方のコツを見ていきましょう。
躁状態は適度な距離を保って見守る
躁状態の時期は、気分の高揚による自由奔放さや怒りっぽさなどを、ある程度受け流すのがポイントになります。
病気になる以前とは別人のような活発さや、耳を疑うような激しい言動が見られる場合がありますが、それらは双極性障害による一時的なものです。
暴言や突拍子もない行動に振り回される場合もありますが、それを責めたり根に持ったりせず受け流すよう心掛けましょう。
うつ状態はつらい気持ちに耳を傾ける
うつ状態では、マイナスな考えや不安に耳を傾け、寄り添う接し方をするのがポイントです。
うつ状態になると、ネガティブな言動が多くなり、時には自殺をほのめかすような言葉を口にする場合もあるでしょう。
そのような場合はゆっくりと話を聞き、つらい気持ちに共感することで、孤独感や絶望感をやわらげられます。
ただし、無理に励ましたり、つらい気持ちを否定したりすると逆効果になる場合がある点に注意してください。
どちらの時期も生活リズムを整えるのがポイント
どちらの時期においても重要なのが、生活リズムを崩さないようにサポートすることです。
躁状態では、睡眠をとらなくなる一方、うつ状態では日中も眠り続けてしまう様子が見られ、生活リズムが乱れてしまいます。
生活リズムの乱れは双極性障害を悪化させるため、どの時期でも規則正しい生活を送れるようサポートしましょう。
双極性障害に対しては「自分を守る」接し方も大切
双極性障害の人と接する場合、自分の心を守る対応も重要です。
いくら病気とわかっていても、暴言やマイナスな言葉を聞き続けていれば、支える側にも限界が来てしまいます。
自分のサポートでは無理だと感じた場合は、早めに医師や専門家の支援を受けるのも検討してください。
双極性障害の接し方に悩むなら訪問看護も選択肢の1つ
双極性障害の人との関わり方に悩んだ場合、訪問看護を利用するのも手段の1つです。
訪問看護では、看護師が自宅に訪問し、症状のケアや生活のサポートを行います。
1対1で落ち着いてケアを受けられるため、躁状態とうつ状態どちらの時期でも安心して治療を進められるでしょう。
また、本人に対するケアだけでなく、接し方に対するアドバイスなど、家族目線での不安や悩みの相談も可能です。
家族だけで双極性障害に対応しきれない場合は、訪問看護の利用も検討してみてください。
双極性障害は接し方のコツを理解してサポートしよう
双極性障害は、時期ごとに合わせた接し方が重要な精神疾患です。
治療中に本人も家族も穏やかに生活できるよう、躁状態とうつ状態それぞれの接し方を理解しておきましょう。
『訪問看護ステーションラララ』では、双極性障害に対する包括的なサポートを提供しています。
本人のケアだけでなく、接し方や対応に困っているご家族さまへのアドバイスも可能です。
家族の双極性障害に悩んでいる方は『こちら』から、お気軽にご相談ください。