セルフケアは気分の落ち込みや不調を悪化させないための方法で、普段の生活の中で無理なく取り入れられます。
しかし、うつ病にはどんなセルフケアが効果的なのか、疑問に感じる方もいるでしょう。

本記事では、うつ病のセルフケアの具体的な方法や治療を継続する重要さについて解説します。

本記事を参考に、うつ病のセルフケアを実践してみてください。

うつ病のセルフケアの方法

うつ病の改善には治療と並行してセルフケアを行うことが大切です。
ここでは、日常生活で取り入れやすいセルフケアの具体的な方法を解説します。

ストレスのサインに気づく

うつ病のセルフケア1つ目は、ストレスサインに早めに気づくことです。

疲れが取れにくい、眠りが浅い、胃の調子が悪いなどの体の変化は初期のサインといえます。
気分の落ち込みやイライラ、外出が面倒になる、食生活が乱れるといった変化も現れます。

こうしたサインを早めに察知できれば、休息や気分転換など適切なセルフケアが行いやすくなるでしょう。
自分がどんなときに調子を崩しやすいかを知り、日ごろから心身の状態を振り返る習慣をつけましょう。

参照：こころの耳「４ うつ病を防ぐ」

ストレスをためない生活を送る

ストレスをためないような生活を送るのは、心の安定に欠かせません。

規則正しい睡眠や栄養バランスのよい食事、軽い運動を続けるだけでも心身が整いやすくなります。
また、深呼吸や入浴、音楽を聴くなど、短時間でできるリラックス法をいくつか用意しておくと安心です。

ただし、お酒で気分を紛らわせる方法は睡眠の質を下げ、不調を招く可能性があります。

体調に合わせて、無理なく続けられるセルフケアを選びましょう。

参照：こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」

柔軟な思考をもつ

ストレスが高まると「失敗してはならない」など極端な考えにとらわれやすくなります。

こうした思考のクセに気づき、見方を少し変えるだけで気持ちは軽くなります。

できていない部分だけを見るのではなく、できた点やよい面にも目を向けるのが大切です。
また、「こうでなければならない」という考えを緩めると、状況に柔軟に対応しやすくなります。

参照：こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」

相談をする

つらさを抱え込まず、人に相談するのも大切なセルフケアです。

話を聞いてもらうだけで気持ちが整理されたり、安心感が得られたりする場合があります。
家族や友人など身近な人に話せる関係を作っておくのは心の支えになるでしょう。

一方で、不調が長引く場合や生活に支障が出るほどつらいときは、専門家への相談が必要です。
早めの相談が回復につながります。

参照：こころの情報サイト「ストレスとセルフケア」

うつ病のセルフケアだけでなく治療を継続するのも大事

セルフケアは症状の悪化を防ぎ、回復を助ける大切な方法ですが、それだけでうつ病が改善するとは限りません。

セルフケアで一時的に楽になるケースもありますが、症状によっては治療が必要で、放置すると悪化や再発につながる恐れがあります。

専門家の診察を受ければ、休養の取り方や薬物療法、カウンセリングなど適切な支援が受けられます。
つらさが続くときは早めに医療機関へ相談しましょう。

うつ病の治し方については、以下の記事で詳しく解説しています。

うつ病の治し方は？治療の3つの柱をわかりやすく解説

うつ病を治すためにセルフケアと合わせて訪問看護も検討しよう

うつ病の回復には、治療とあわせてセルフケアの継続が大切です。

ストレスサインに気づき、生活習慣を整え、思考のクセに気づきながら気持ちを軽くする工夫を積み重ねることで、悪化や再発を防ぎやすくなります。
しかし、セルフケアだけで改善が難しい場合も多く、つらさが続くときは早めに専門家へ相談しましょう。

外出が不安な方や自宅で支援を受けたい方には訪問看護という選択肢もあります。

訪問看護ステーションラララでは、利用者さまの困りごとや不安に合わせた看護サービスを提供いたします。

ぜひ、こちらからお気軽にご相談ください。