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双極性障害で浪費癖が見られるのはなぜ?原因と対策法を解説

2025.12.02 精神科訪問看護とは

「お金がないとわかっていたのに、つい浪費してしまう…」
双極性障害と診断された方は、自身の浪費癖に悩みを抱える場合があります。

双極性障害になると、浪費癖が見られたり、金銭感覚を失ったりする場合があります。
日常生活が困難になるほど、お金を失ってしまうため、原因と対策法を理解しておきましょう。

この記事では、双極性障害による浪費癖の原因と対策法を解説します。


双極性障害における浪費癖は「躁状態」が原因

双極性障害で浪費癖が見られるのは、症状の1つである「躁状態」が原因です。

躁状態の時期は、判断能力の低下や異常な気分の高まりから、思いついたままにお金を使ってしまうケースがあります。

なかには、ギャンブルやリスクの高いビジネスへ投資してしまう方もいます。

そのような状態でも、根拠のない自信から危機感を感じられず、日常生活を送るのが難しくなってしまうケースもあるのです。

参照:こころの情報サイト/双極性障害(躁うつ病)双極性障害(躁うつ病)
参照:MSDマニュアル/双極症


双極性障害による浪費癖の対策法

双極性障害の浪費癖対策として、支援事業やサービスの利用があります。

・日常生活自立支援事業
・自立訓練(生活訓練)

上記について、詳しく見ていきましょう。


日常生活自立支援事業を利用する

日常生活自立支援事業とは、精神疾患や知的障害などにより日常生活に悩みを抱えている方を支援する取り組みです。

この取り組みを利用すると、金銭管理をはじめとする「日常生活における困りごと」への助言や支援が受けられます。

日常生活自立支援事業は、主に都道府県や各自治体の社会福祉課が主な相談窓口になっています。

自治体によって窓口や必要な手続きが異なるため、まずは役所に設置されている社会福祉課へ相談してみましょう。

参照:厚生労働省/日常生活自立支援事業


自立訓練(生活訓練)を受ける

自立訓練とは、日常生活に必要な能力の維持・向上を目的に行う訓練です。

自立訓練には、身体機能の向上を図る「機能訓練」と、家事や金銭管理といった、日常生活に必要な能力を訓練する「生活訓練」があります。

双極性障害による浪費癖の改善を図りつつ、規則正しい生活リズムの習得や家事の練習など、さまざまな能力を身に付けることが可能です。

自立訓練は障害福祉サービスの1つであり、地域の事業所で利用できます。
どの事業所を利用すればよいか分からない場合は、社会福祉課の窓口に相談してみてください。

参照:厚生労働省自立訓練(生活訓練)
関連記事:障害福祉サービスとは?種類と利用の流れをわかりやすく解説


双極性障害による金銭感覚の悩みは訪問看護でも対策できる

双極性障害による浪費癖を治したい場合、訪問看護を利用するのも手段の1つです。

訪問看護では、看護師が自宅に訪問し、双極性障害の症状のケアや浪費癖を解消するための日常生活のアドバイスを行います。
双極性障害で訪問看護を利用する場合、躁状態をコントロールするための服薬の管理や、日頃の生活習慣の見直しなどのケアが可能です。

双極性障害の浪費癖を治すには、服薬管理や日常生活の管理による「躁状態のコントロール」がポイントになります。

自己管理に自信がない方は、訪問看護による個別のサポートも検討してみましょう。


双極性障害の浪費癖は支援事業や訪問看護で対策しよう

双極性障害で躁状態になると、金銭感覚や計画性のコントロールができなくなり、浪費癖がついてしまう場合があります。

躁状態の時期にお金を使いすぎてしまい、後で苦労してしまうケースも少なくありません。
浪費癖の改善を目指す場合は、社会福祉サービスや訪問看護などを活用し、早期の解決を目指しましょう。

『訪問看護ステーションラララ』では、双極性障害の治療や、金銭管理をはじめとする日常生活のサポートを提供しています。

双極性障害の症状や浪費癖に悩んでいる方は『こちら』から、お気軽にご相談ください。

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