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「うつ病は昔はなかった」と聞くことがありますが、本当にそうなのでしょうか。
実際には、うつ病そのものは昔から存在していたにもかかわらず、十分に理解されず、別の名称で扱われてきた歴史があります。
本記事では、うつ病が「昔はなかった」と言われる理由や現代で増加している背景、うつ病のサインなどについて解説します。
うつ病は昔はなかったと言われている理由について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
うつ病は昔はなかったって本当?
うつ病は昔から存在していましたが、現在のように病気として認識されていませんでした。
19〜20世紀初めの頃は精神疾患の分類があいまいで、今ならうつ病と考えられる症状も「ヒステリー」や「神経衰弱」など別の名前で扱われていました。
また、「気の持ちようで何とかなる」「努力すれば治る」といった誤解が広くあり、特に日本では我慢する文化が強かったため、症状を隠してしまう方も多かったようです。
しかし現在では、脳の神経伝達物質の変化や環境要因が関わる病気だと分かってきました。
薬物療法や心理療法が確立され、適切な支援を受ける重要性が理解されるようになった点が、昔との大きな違いといえます。
うつ病が増加している理由
うつ病の患者数は増加傾向にあります。
日本では、医療機関を受診するうつ病の方がこの十数年で約4倍に増え、生涯のうちにうつ病を経験する人は100人中約6人といわれています。
こうした増加の背景には、現代の生活環境の変化があるのです。
成果主義の広がりや長時間労働、SNSによる他者比較など、心に負担をかける場面が増えています。
また、人間関係が複雑化し、孤立しやすい社会になった点も影響しています。
さらに、うつ病に関する知識が広まり、精神科を受診する方が増えたことで診断される機会が多くなったのもうつ病が増加している理由の1つです。
参照:一般財団法人日本精神医学研究センター「うつ病」
参照:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「うつ病」
うつ病のサイン
心の変化と体の不調が続く場合は、うつ病の可能性があります。
以下のような症状がある場合は、うつ病かもしれません。
・表情が暗い
・反応が遅い、落ち着かない
・自分を責め続ける
・涙もろくなる
・飲酒量が増える
・食欲がない
・不眠や過度な眠気
・強い疲労感
・頭痛や肩こり、動悸
・胃の不調、便秘、下痢
・めまい、口の乾き
症状が重い場合は、生きることへの不安が強まるケースも少なくありません。
参照:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「うつ病」
うつ病のサインが現れたときはどうすればよい?
うつ病のサインが見られたら、早めに専門家へ相談し、休養をとるのが回復の第一歩です。
うつ病は自分の努力だけで克服するものではなく、医療のサポートを受けて改善が期待できる病気です。
心の不調を感じたら、精神科や心療内科を受診したり、かかりつけ医に相談したりしてみましょう。
保健所や精神保健福祉センターの窓口を利用するのも選択肢の1つです。
専門家に状態を確認してもらい、必要に応じて休養や薬物療法を行うと、回復までの道のりが短くなります。
参照:厚生労働省「うつ対策推進方策マニュアル」
参照:国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「うつ病」
うつ病かもと思ったら早めに医療機関を受診しよう
うつ病は昔はなかったわけではなく、昔は病気として十分に理解されていなかっただけであり、適切な診断や治療が受けられないまま苦しむ方がいました。
現代では、科学的な知見の進歩により、うつ病は脳の働きや環境要因が関わる病気として認識され、治療法も大きく発展しています。
うつ病は早期に支援を受けるほど回復しやすい病気のため、心や体の不調が続く場合は早めに医療機関へ相談しましょう。
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