うつ病は誰でもなる可能性がある病気で、適切な治療を続ければ少しずつ回復していきます。
しかし、どんな治療をするのか分からず、不安を感じる方もいるでしょう。

本記事では、うつ病の治し方や治すうえで大切なことを解説します。

うつ病を治すためにどんな治療をするのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

うつ病の治し方

うつ病は放置すると悪化しやすく日常生活にも影響が出るため、早めに治療を始めるのが重要です。
治療の中心は「休養・環境調整」「薬物療法」「精神療法」の3つで、これらを組み合わせて進めていきます。

それぞれどのような治療なのか見ていきましょう。

休養・環境調整

うつ病の改善には、十分な休息と負担を減らす環境づくりが欠かせません。

仕事量を調整したり、家事の協力を得たりして、心身のストレスを減らすのが大切です。

真面目で責任感の強い人ほど休むことに抵抗がありますが、無理を続けると回復が遅れるため、主治医と相談しながら調整しましょう。

参照：こころの健康情報局 すまいるナビゲーター「4.うつ病の治療」

薬物療法

薬物療法は、うつ病治療の大きな柱の1つです。

薬物療法でよく使われる抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質の働きを整え、落ち込みや意欲低下の改善が期待できます。

抗うつ薬である、SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）やSNRI（セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬）は現在広く使われ、副作用が比較的少ない点が特徴です。
ただし、効果が出るまでに時間がかかるため、焦らず続けるのが大切です。

自己判断で薬を中断すると悪化するため、主治医の指示に沿って服薬を続けましょう。

うつ病で使われる薬については、以下の記事で詳しく解説しています。
うつ病の治療で使われる薬は？種類と注意点を解説

参照：こころの耳「３ うつ病の治療と予後」

精神療法

精神療法は回復後の再発予防にも役立つ治療法です。

認知行動療法や対人関係療法では、つらさの原因となった考え方のクセやストレスへの向き合い方を見直します。
真面目で責任感の強い人は、完璧を求めすぎたり自分を責めすぎたりしやすいため、思考パターンを整えると再び落ち込みにくい状態を作れるでしょう。

参照：こころの耳「３ うつ病の治療と予後」

うつ病を治すうえで大切なこと

うつ病の回復には時間がかかり、治療は急性期、回復期、再発予防期と段階を踏んで進みます。
よくなったり落ち込んだりを繰り返しながら、少しずつ階段を上るように回復していくのが特徴です。

症状が落ち着いても、自己判断で薬を中断すると再発しやすくなるため注意が必要です。
薬を減らすタイミングや治療方針は、必ず主治医と相談しながら進めましょう。

また、自分に合った治療を受けるには、早めに精神科や心療内科を受診し、適切な治療プランを立てるのが重要です。
継続して治療に取り組むのが回復への近道になります。

参照：こころの耳「３ うつ病の治療と予後」

うつ病の治療に訪問看護の利用を検討しよう

うつ病の治療は、休養、薬物療法、精神療法を組み合わせ、段階的に回復を目指すことが大切です。
症状はよい日と悪い日を行き来しながら少しずつ安定していくため、焦らず継続的に治療に取り組む姿勢が欠かせません。

また、調子がよくなったからといって自己判断で薬を中断すると再発につながる場合があるため、治療方針は必ず主治医と相談して進めましょう。

外出するのがつらく通院が難しい場合は、訪問看護の利用を検討してみてください。

訪問看護ステーションラララでは、医師の指示のもと、利用者さまが希望する生活が遅れるようにサポートいたします。

自宅でもうつ病の治療を進めたい方は、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。