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PTSDの治し方は?心理療法や薬物療法、呼吸法まで解説

2025.09.22 精神科訪問看護とは

事故や災害などの体験が忘れられず、PTSDの症状がみられ、悪夢やフラッシュバックに苦しんでいる方もいるでしょう。
放置すると生活に大きな影響を及ぼしますが、治療によって苦痛を和らげられる可能性があります。

本記事ではPTSDの代表的な治療法について解説します。


PTSDとは

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、事故や災害、暴力など生命の危険を感じる強烈な体験が原因で起こる心の病気です。

体験の記憶が繰り返しよみがえり、悪夢やフラッシュバックに悩まされ、強い不安や緊張が続きます。
症状は1ヶ月以上続き、時間の経過で軽くなる人もいれば、数ヶ月から数年後に現れる人もいます。

放置すると仕事や人間関係に大きな影響を与えるため、早めの治療が重要です。

参照:こころの情報サイト「PTSD」


PTSDの治し方は?

PTSDの症状によって日常生活に支障をきたすケースがあるため、専門的な医療が必要になります。
ここでは、PTSDの治し方を解説します。



参照:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター「PTSDの治療」


認知処理療法

認知処理療法(CPT)は、PTSDに特化した心理療法で、トラウマ体験によってゆがんだ考え方を修正していきます。

たとえば「事故は自分の責任だ」といった思い込みを、現実的で前向きな考えに変えるために、専門家と対話したりワークシートを使ったりして見直します。

初めは不快な感情を伴う場合もありますが、継続していけば少しずつ気持ちが安定していくでしょう。


持続エクスポージャー療法

持続エクスポージャー療法(PE)は、患者さまと一緒にリストを作り、恐怖を感じて避けていた活動や場所に少しずつ触れていく治療法です。

避けてきた記憶や状況に段階的に触れると、徐々に苦痛が和らいでいく可能性があります。
「避けることで楽になるが長期的には症状を悪化させる」という悪循環を断ち切るのに役立ちます。


眼球運動による脱感作と再処理法

眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)は、記憶の処理を助ける心理療法です。

トラウマの記憶を思い出しながら、左右の眼球運動や音・触覚刺激に注意を向けることで、記憶の受け止め方が変化し、苦痛を和らげられる可能性があります。

専門的な知識を持つ治療者のもとで行う必要があり、信頼性のある治療法とされています。


薬物療法

心理療法だけでは十分でない場合や、症状が重い場合には薬物療法が行われます。

主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)といった薬が用いられます。

脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、不安や抑うつなどの症状の改善が期待できるでしょう。

参照:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター「PTSDの治療」


呼吸法

呼吸法は、不安や緊張を落ち着けるセルフケアの1つです。
呼吸法のやり方は以下のとおりです。

1.軽く息を吸う
2.ゆっくりと息を吐く
3.息を止める
4.1~3を10分程度繰り返す

普段から練習しておけば、実際に不安が高まったときにも自然に呼吸を整えられるでしょう。

参照:国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所「呼吸法」


PTSDを治すために医療機関を受診しよう

PTSDは、事故や災害、暴力など命の危険を感じる体験によって発症し、フラッシュバックや悪夢、不安の高まりが長く続く病気です。
放置すると仕事や人間関係に大きな影響を及ぼすため、早めに精神科や心療内科を受診して治療を受けるのが大切です。

さらに、通院での治療に加えて訪問看護の利用も検討してみてください。

訪問看護ステーションラララでは、利用者さまの自宅を訪問し、困りごとに合わせて看護サービスを提供いたします。

通院だけでは不安という方は、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。

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