精神疾患が悪化した場合、入院して治療を受けたほうがよいケースもあります。

精神科への入院を検討しているものの、入院生活の様子が想像できず、不安や抵抗感を感じている方もいるでしょう。

この記事では、精神科に入院した方がいい人の状態や、入院するメリット・デメリットを解説します。

精神科に入院したほうがいいのはどんな人？

精神疾患の治療中、以下のケースに当てはまる場合は、入院を検討した方がよいかもしれません。

・精神症状が悪化した
・中毒症状や重度の低栄養状態がある
・「自分を傷つけたい」「いなくなりたい」と感じている
・他人に危害を加えてしまう恐れがある
・住んでいる環境では心が落ち着かない

精神症状が悪化した場合、通院では症状を改善できない可能性もあるため、入院治療も選択肢の1つとなります。
また、住環境や家庭環境の問題などから、一時的に入院して治療を受ける方もいます。

参照：こころの情報サイト/精神科の入院について
関連記事：精神科入院が必要なレベルを徹底解説：症状、治療方法などを解説！

精神科に入院するメリットとデメリット

精神科に入院するメリットとデメリットは以下です。

メリット	デメリット
・薬の種類や量を調節しやすくなる ・生活リズムを整えられる ・栄養バランスのとれた食事ができる ・継続的に治療やリハビリを受けられる ・退院後の生活に向けた環境調整やサービス調整を受けられる	・入院費用が掛かる ・環境の変化でストレスを受ける場合がある ・ほかの患者さまとの生活に緊張する場合がある

入院中は慣れない環境や、ほかの患者さんと生活を共にする点にストレスや緊張感を感じる可能性があります。

しかし、入院中は常に医師や看護師のサポートを受けられるため、精神症状を集中的に治療できるでしょう。

精神科に入院中はどんなことをする？

精神科の入院中は療養するだけでなく、心身の健康を取り戻す生活習慣を身に付けたり、入院中にしかできない治療を受けたりして過ごします。

精神科入院中の過ごし方について、詳しく見ていきましょう。

規則正しいリズムで生活する

精神科の入院中は、決められた時間通りに行動できるよう、スケジュール管理を行う場合があります。

精神疾患が悪化すると、生活リズムが乱れたり、昼夜が逆転した生活を送ったりしてしまい、心身に悪影響が出る可能性があります。

起床・消灯・食事などを決められた時間に行い、正しい生活リズムを取り戻せば、退院後も健康的な生活を送れるようになるでしょう。

リハビリや精神療法で心身を整える

入院中は、作業療法士によるリハビリや、医師・臨床心理士による精神療法などを行い、心身の調子を整える治療を行います。

運動やカウンセリングを通して、自立した生活を送る能力と社会生活への適応力が鍛えられ、退院後の日常生活を送りやすくなります。

参照：厚生労働省/精神科の作業療法士ができること
参照：厚生労働省/公認心理師 / 臨床心理士 / 臨床心理技術者

症状や状態に適した薬の調整を行う

入院中は症状や状態に合わせた薬剤調整を行いやすいため、効率的に精神症状の改善を図ることも可能です。

精神症状が強く現れている場合、入院中の薬剤調整によって改善するケースが少なくありません。

使用している薬の種類や量をすぐに調整できるのは、入院治療ならではの利点です。

症状がつらいときは精神科への入院も選択肢の1つ

精神科への入院中は、医師や看護師などの医療従事者から直接サポートを受けられるため、安全な環境で心身の状態を整えられます。

通院や自宅療養での治療が難しいと感じる場合は、精神科への入院治療も検討してみましょう。

精神科への入院に抵抗感や不安がある方は、訪問看護でサポートを受けるのも手段の1つです。
訪問看護では、自宅で看護師による個別のケアを受けられるため、落ち着いて精神疾患を治療や相談が行えます。

入院が必要な状態になるのを予防したい方、退院後のサポートが必要な方は、ぜひお気軽に『訪問看護ステーションラララ』へお問い合わせください。