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精神科の薬を服用中に、そわそわして落ち着かない感覚や、足の不快感を覚えたことはないでしょうか。このような症状が現れた場合、薬の副作用による「アカシジア」と、別の状態である「むずむず脚症候群」の2つの可能性があります。この記事では、それぞれの特徴と見分けるポイントについて解説します。
アカシジアとむずむず脚症候群、それぞれの特徴
アカシジアとむずむず脚症候群は、どちらも「体を動かさずにはいられない」という運動亢進への傾向を持つ点で類似しています。
むずむず脚症候群は、主に夕方から夜間にかけて、下肢の深部に「むずむずする」「虫が這うような」といった、名状しがたい不快感が生じる病態です。この異常感覚は、下肢を動かすと消失するため、患者は足を動かしたり屈伸を繰り返したりします。症状が強い場合は、一晩に何度も起き上がって歩き回ることがあります。
一方のアカシジアは、抗精神病薬や抗うつ薬などの影響で生じる副作用であり、足に限らず全身がそわそわしてじっとしていられなくなる状態を指します。こちらも歩行や運動によって症状が軽減しやすいという一般的な特徴を持っています。
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見分けるポイント
この2つの状態を見分けるには、症状が現れる時間帯や一次症状の違いに注目します。
むずむず脚症候群は、下肢の異常感覚そのものが一次症状として現れます。症状は夜間就床時の眠気が訪れてくる時期に発現しやすく、入眠困難をきたすという特徴があります。一方でアカシジアは、眠気とは関係なく、日中でも座位や臥位などじっとしていると症状が増強します。異常感覚よりも、運動への強い衝動そのものが一次症状となります。
睡眠への影響も両者で異なり、アカシジアはむずむず脚症候群に比べて睡眠障害がより軽度であるとの報告があります。
参照:重篤副作用疾患別対応マニュアル/アカシジア
両方の症状が重なることもある
アカシジアとむずむず脚症候群は、どちらか一方だけが現れるとは限りません。抗精神病薬などの薬によって引き起こされる薬剤誘発性アカシジアの患者が、むずむず脚症候群を併せ持つ場合も多いことがわかっています。症状が複雑に絡み合っていることもあるため、見極めには専門的な視点が必要です。
気づいたときの向き合い方
そわそわ感や下肢の違和感に気づいたときは、自己判断で服薬を中断したり薬の量を減らしたりしないでください。急な服薬の中断は、もともとの精神症状の悪化を招く恐れがあります。まずは、速やかに主治医に症状を相談し、医師の指示を仰ぐことが重要です。どのような時間帯に、どのような感覚が現れるのかを医師に伝えることで、的確な診断や適切な対応に繋がります。
まとめ
アカシジアとむずむず脚症候群は、どちらも「体を動かさずにはいられない」という点で似ていますが、症状が現れやすい時間帯や眠気との関係、一次症状の性質に違いがあります。また、両方が重なって現れることもあります。不快な症状に悩まされた際は、ご自身で判断して薬を調整するのではなく、必ず医療機関へ相談してください。
まずは相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にお問い合わせください。
参照:厚生労働省