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回避性パーソナリティ障害と社交不安障害は、何が違うのでしょうか。回避性パーソナリティ障害では、社交不安障害よりも広汎な不安と回避がみられます。ただし、区別が難しい場合もあり、2つが併発することもあります。
回避性パーソナリティ障害とは
回避性パーソナリティ障害は、拒絶、批判、または屈辱を受けるリスクのある社会的状況や交流を回避することを特徴とする精神疾患です。診断はDSM-5-TRの基準に基づき行われます。7項目のうち4つ以上が持続的に見られること、かつ症状が成人期早期までに始まっていることが条件となります。
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社交不安障害とは
社交不安障害は、特定の社交場面、または何かを実施する状況にさらされることへの恐怖と不安が特徴です。そうした状況は避けられるか、強い不安を抱えたまま耐え忍ばれます。
恐れる状況としては、人前でのスピーチや初対面の人との会話などが典型的です。恐怖の内容は、他者から否定的に評価されること(恥をかく、軽蔑される、拒絶される)への懸念が中心です。また、発汗、赤面、震え、言葉に詰まることなどで、不安が他者に見抜かれることを心配します。
診断には、著明かつ持続的(6カ月以上)な恐怖または不安があることが条件となります。
違いは不安と回避の広がり方
どちらにも、拒絶などの否定的な評価を恐れて、状況を避ける面があります。
回避性パーソナリティ障害では、社交不安障害よりも広汎な不安と回避がみられます。社交不安障害では、不安と回避は、人前で恥をかくことにつながる可能性のある状況に特異的なことが多いです。
| 回避性パーソナリティ障害 | 社交不安障害 | |
| 不安と回避の範囲 | 広汎にみられる | 人前で恥をかくことにつながる可能性のある状況に特異的なことが多い |
| 恐れる状況 | 拒絶、批判、屈辱を受けるリスクのある社会的状況や交流 | 人前でのスピーチや初対面の人との会話など |
| 診断で示されている条件 | 7項目のうち4つ以上が持続的に見られる/症状が成人期早期までに始まっている | 著明かつ持続的(6カ月以上)な恐怖または不安がある |
区別が難しい場合もある
社交不安障害がより広い回避パターンを取ることもあるため、区別が難しくなる場合があります。恐怖や不安が回避性パーソナリティ障害などの他の精神疾患でより適切に説明できる場合、社交不安障害の診断は当てはまりません。
いずれの場合も、診断は専門の医師が総合的に行うものです。
2つの疾患は併発することがある
この2つの疾患は、しばしば併発します。精神療法では、社交不安障害と回避性パーソナリティ障害がみられる場合に、社会的な技能の習得に焦点を置いて集団で行う認知行動療法や、同じ問題を抱える人たちによる集団療法が有効な場合があります。
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受診を考える目安
人との関わりにおける不安や恐れによって日常生活に支障をきたし、苦しさを感じている場合は、精神科・心療内科などの専門の医療機関に相談することを検討してください。
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。医師がパーソナリティ障害を疑う根拠のひとつとして、苦痛を感じていることや、日常的な役割を十分に果たせないことが挙げられます。
診断の際、医師はパーソナリティ障害が関係している可能性があるかどうかを判断するために問診を行います。問診では、自分や他者をどう捉えているか、自分の行動への否定的な反応にどう対処しているかなどを尋ねます。また、友人や家族から情報を聞くことがあります。
治療では、経験が豊富で、決めつけをせず、患者の自己像、心の繊細な部分、普段の対処方法を理解することができる専門家を選ぶことが重要とされています。パーソナリティ障害の治療では、比較的長期にわたって、患者と治療者が協力して対応を続けることがしばしば必要になります。患者と治療スタッフとが協力して問題を認識し、対策を検討することが重要です。
関連記事:回避性パーソナリティ障害の診断テスト|診断基準7項目をもとにしたセルフチェック
まとめ
回避性パーソナリティ障害では、社交不安障害よりも広汎な不安と回避がみられます。社交不安障害の不安と回避は、人前で恥をかく可能性のある状況に特異的なことが多いです。ただし、区別が難しい場合や、2つが併発することもあります。診断は専門の医師が総合的に行います。苦しさや日常生活への支障がある場合は、専門の医療機関への相談を検討してください。
まずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご連絡ください。
参照:MSDマニュアル