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双極性障害の治療薬とは?種類や服薬管理について解説

2025.12.05 精神科訪問看護とは

双極性障害の治療を受ける場合、服薬治療は非常に重要な治療の1つとなります。

しかし、治療を受けたい方や受けている方のなかには「精神病の薬は怖い」「どんな薬を使うかわからないと不安」と感じており、服薬治療を前向きに考えられない方もいるでしょう。

この記事では、双極性障害で使用する薬の種類や効果を解説します。


双極性障害の主な治療薬

双極性障害の治療には、主に以下の治療薬が使用されます。

・気分安定薬
・抗精神病薬
・抗うつ薬
・漢方薬

詳しく見ていきましょう。


気分安定薬

気分安定薬には、双極性障害による気分の変動を安定させる作用があります。

躁状態で過度な気分の高揚やイライラが出ている場合や、うつ状態で不安や焦りを感じている場合に、気分安定薬を使用し症状を安定させる場合があります。

気分安定薬にはさまざまな種類があり、双極性障害では主に「炭酸リチウム」や「抗てんかん薬」を使用するのが一般的です。

症状や状況によって使用する薬の種類が異なるため、診察の際は、医師へできるだけ詳しく自分の状態を詳しく伝えましょう。

参照:MSDマニュアル/双極症


抗精神病薬

主に統合失調症の治療に使用される抗精神病薬ですが、双極性障害の治療にも使用する場合があります。

抗精神病薬は、ドーパミンなどの「神経伝達物質」を遮断する作用を持っています。
双極性障害は神経伝達物質の異常が原因の1つとされており、抗精神病薬の服用によって、躁状態やうつ状態の症状へ効果が得られるケースもあるのです。

ただし、抗精神病薬には眠気や筋肉のこわばり、体重の増加などの副作用もみられる場合があります。

気になる副作用が見られたら、自己判断で薬をやめず、早めに医師へ相談しましょう。

参照:MSDマニュアル/抗精神病薬


抗うつ薬

双極性障害で見られる重度の抑うつ症状に対し、抗うつ薬が使用される場合もあります。

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの服用により、うつ状態で見られる不安や気分の落ち込みを軽減可能です。

ただし、抗うつ薬を使用した場合、うつ状態から急激に躁状態へ転じる可能性もあるため、服用中は心身の状態に気を配る必要があります。

参照:MSDマニュアル/双極症の治療に用いられる薬剤


漢方薬

双極性障害の症状を軽減するために、漢方薬を使用する場合もあります。

漢方薬のなかには、気分を落ち着かせたり、ストレスを軽減したりする効果をもつものもあるため、双極性障害に使用されるケースも珍しくありません。

漢方薬は効果が出るまで時間がかかる場合もありますが、ほかの薬よりも副作用が出にくい特徴もあります。

薬の副作用に不安のある方や他の薬との飲み合わせが不安な方は、漢方薬が選択肢の1つとなるでしょう。

関連記事:精神科の病気に対する漢方の効果とは?特徴や飲み合わせも解説


双極性障害は服薬管理が難しい場合もある

双極性障害で薬物療法を行う場合、服薬の自己管理に苦労するケースも見られます。

治療薬に対してネガティブなイメージを抱えてしまうケースや、服薬しても思うように効果が出ず、自己判断でやめてしまうケースもあるのです。

また、躁状態とうつ状態で使用する薬が異なる点も、服薬管理を難しくする要因となります。

計画的に治療を進めるためにも、自己管理が難しい場合は、医師や専門家へ相談することが重要です。


双極性障害は訪問看護で服薬管理を受けられる

服薬の自己管理が難しい場合は、訪問看護でサポートを受けるのも手段の1つです。

訪問看護では、自宅に看護師が訪問し、一人ひとりの症状や生活リズムに合わせた服薬管理を行います。

躁状態で薬を飲み忘れてしまう方や、うつ状態で正しく薬を服用できない方は、訪問看護の利用も検討してみてください。


双極性障害は服薬管理が治療のポイント!自己管理が難しいならラララへ相談を

双極性障害は、症状や状態に合わせ、計画的に服薬治療を行うことが重要です。
服薬治療の効果を最大限発揮するには、適切な量やタイミングでの服薬がポイントになりますが、自己管理が難しいケースも少なくありません。

服薬管理が苦手な方や、薬での治療に抵抗感を感じている方は、医師や訪問看護に頼ることも検討しましょう。

『訪問看護ステーションラララ』では、双極性障害の服薬に対するお手伝いをしています。
利用者さま一人ひとりの生活環境に合わせ、適切に服用するための提案やアドバイスをさせていただきます。

双極性障害で服薬治療に悩んでいる方は、ぜひお気軽に『こちら』からお問い合わせください。

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