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うつ病で休職したとき、心身ともに休むのが大事ですが、お金や復職の不安を抱えてしまう方もいるでしょう。
そんな不安を軽減できる制度がいくつかあります。
本記事では、うつ病で休職したときに利用できる制度や休職中の過ごし方を解説します。
うつ病で休職していてお金や復職への不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
うつ病の方が休職中に利用できる制度
うつ病で長期の休養が必要なときは、会社の休職制度を利用できます。
制度の内容は法律で決まっておらず、企業ごとに異なるため、利用条件を確認しましょう。
また、休職中はお金の心配や復職に向けての不安があるでしょう。
そんなときに利用できる制度を3つ解説します。
傷病手当金
うつ病で仕事を休む際、経済的な不安をやわらげてくれるのが傷病手当金です。
健康保険に加入している方が業務外の病気やけがで働けないときに、給与の約3分の2が最長1年6ヶ月支給されます。
ただし、給与が支払われているときは支給されません。
医師の証明や会社の書類が必要になるため、早めの手続きを心がけましょう。
障害年金
うつ病で長く働けない場合は、障害年金を受け取れる場合があります。
障害年金は、病気やけがで生活が難しい方を支える制度で、厚生年金加入者は「障害厚生年金」、自営業者などは「障害基礎年金」を申請します。
休職中でも申請可能ですが、書類に休職中である旨を明記するか、休職証明書の提出が必要です。
受給には、以下の3つの条件があります。
・初診日が年金加入中である
・保険料が納付されている
・初診日から1年6ヶ月後に障害状態が基準に該当する
傷病手当金とは併用できず、支給終了後の生活を支える選択肢となります。
リワークプログラム
リワークプログラムは、うつ病などで休職した人が職場復帰を目指すための支援制度です。
医療機関などに通い、生活リズムを整えながら体力回復やストレス対処法を学びます。
再発防止にも役立つため、復職に不安がある場合は主治医に相談して参加を検討しましょう。
うつ病の方が受けられる復職支援については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事うつ病の復職支援はあるの?安心して職場に戻るための制度を解説
うつ病で休職しているときの過ごし方
うつ病で休職している期間は、心と体の回復を最優先に考えるのが重要です。
最初のうちは「何もできない」と感じるかもしれませんが、罪悪感を持たずに、安心できる環境でゆっくり休みましょう。
睡眠と栄養をしっかり確保し、生活の基盤を整えることが回復の第一歩です。
少しずつ元気が戻ってきたら、規則正しい生活リズムを意識しましょう。
また、散歩などの軽い運動を取り入れると、ストレス軽減や意欲の回復にも役立ちます。
さらに、読書や音楽など、自分が落ち着けるリラックス方法を見つけておくとよいでしょう。
体調に波がある時期も焦らず、無理をしないことが大切です。
休職中に不安や孤独を感じるときは、訪問看護で気持ちを話してみるのもよいでしょう。
信頼できる訪問看護師に気持ちを話すだけでも心が軽くなる場合があります。
うつ病の休職期間は制度をうまく利用しよう
うつ病で休職するときは、経済面、精神面ともに大きな負担を感じやすいでしょう。
しかし、傷病手当金や障害年金、リワークプログラムといった支援をうまく活用すれば、安心して治療や休養に専念できます。
心の状態は日によって変わるため、不安や孤独を感じたときは、訪問看護を利用して看護師に相談してみましょう。
自宅で気持ちを聞いてもらいながら、体調管理や生活リズムのサポートを受けられるため、回復の大きな支えになるでしょう。
訪問看護ステーションラララでは、利用者さまの悩みや困りごとに合った看護サービスを提供いたします。
ぜひこちらからお気軽にご相談ください。