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精神科の薬を服用している中で、自分の意思とは関係なく口や舌が動いたり、手足に違和感を覚えたりして不安を感じていませんか。このような症状は、薬の副作用による「遅発性ジスキネジア」の可能性があります。この記事では、遅発性ジスキネジアがどのような状態か、現れやすい症状、そして違和感に気づいたときの適切な向き合い方について解説します。
遅発性ジスキネジアとは
遅発性ジスキネジアは、主に抗精神病薬などの医薬品を長期間服用することによって起こる副作用の一つです。薬の影響により脳内の神経伝達物質の働きに変化が生じることで、自分の意思とは無関係に体が動いてしまう不随意運動が現れます。
現れやすい症状
遅発性ジスキネジアの症状は、顔の周囲から手足までさまざまな部位に現れます。特に口元や顔の動きとして、繰り返し唇をすぼめたり、舌を左右に動かしたり、口をもぐもぐさせたりする動作がよく見られます。また、不自然に口を突き出す、歯を食いしばる、目を閉じるとなかなか開かずしわを寄せているといった症状も特徴的です。手足の動きとしては、勝手に手が動いてしまう、手に力が入って抜けないといった感覚や、足が突っ張る、あるいは足が勝手に動いてしまって歩きにくいといった症状が現れることもあります。
見過ごされやすいこともある
これらの症状は、ごく軽度な状態から始まることが多くあります。そのため、患者本人は自身の不自然な動きに気づいていないことがあり、周囲の人からも単なる「変な癖」だと思われて見過ごされてしまうケースが少なくありません。無意識の動きが続くことで、日常生活や食事、会話などに少しずつ支障が出ることもあります。
気づいたときの向き合い方
口や体の動きに違和感を覚えたり、家族から不自然な動きを指摘されたりした場合は、決して自己判断で服薬を中断したり、薬の量を減らしたりしないでください。急な服薬の中断は、もともとの精神症状を悪化させる恐れがあります。まずは速やかに精神科や神経内科などの医療機関を受診し、医師へ症状を正確に伝えることが重要です。遅発性ジスキネジアは、原因となっている薬剤を調整することで改善が見込める場合があります。また、症状を和らげるための専門的な治療法も存在しますが、どのような対応が適しているかは医師が個別に判断します。
まとめ
遅発性ジスキネジアは、抗精神病薬などの副作用によって引き起こされる不随意運動です。口をもぐもぐさせる、勝手に手足が動くといった症状が現れますが、軽度の場合は単なる癖と間違われやすく、見過ごされることもあります。ご自身の体の動きに違和感がある場合は、自己判断で薬を調整せず、必ず主治医に相談して適切な治療や対応を受けてください。
まずは相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にお問い合わせください。
参照:MSDマニュアル