統合失調症は、誰にでも起こりうる精神疾患であり、初期症状は小さな変化から始まる場合が多いです。
ストレスや疲れと間違われやすく見過ごされがちですが、初期のサインに早く気づき、適切に対処すれば、症状の悪化が防げる可能性があるかもしれません。
本記事では、統合失調症の初期症状や進行の流れ、適切な対応方法を解説します。
統合失調症の初期症状が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
統合失調症の初期症状
統合失調症の初期に現れる可能性のある症状を3つ解説します。
当てはまる場合は、ストレスや疲れと判断せず、統合失調症の可能性も視野に入れましょう。
眠れない
統合失調症の初期症状の1つに、不眠の症状があります。
布団に入っても、頭の中でさまざまな考えが浮かんで止まらず、なかなか寝つけないという状態が続きます。
また、心が妙に興奮する、理由のわからない不安が押し寄せてくる、普段は気にならないような時計の音や外のちょっとした物音にまで過敏に反応してしまうなど、刺激に敏感になってしまうため眠れなくなってしまう人もいるでしょう。
感覚が敏感になる
前述のように統合失調症の初期には、音や光、におい、人の視線など、日常の些細な刺激に対して過敏になる傾向があります。
たとえば、普段は気にならない会話に対して「自分のことを話している」と感じてしまったり、通りすがりの人の視線に敏感に反応したりする場合があります。
また、「誰かに見られている」「監視されている」といった感覚におちいり、不安を強く感じてしまうケースも少なくありません。
そのため、人混みを避けたくなったり、外出が怖くなったりするケースもあります。
気分が変わりやすくなる
理由もなく気分が不安定になるのは、統合失調症の初期症状の1つです。
落ち込んでいたと思えば突然元気になったり、ささいなことで怒りやすくなったりと、感情の変化が激しくなる人もいます。
これまで温厚だった人が短気になるなど、性格の変化として現れる場合もあります。
統合失調症の初期以降に現れる症状
統合失調症は、初期段階のあと、「急性期」「休息期」「回復期」という段階を経ていきます。
急性期では、幻覚や妄想が現れ、「誰かに監視されている」「声が聞こえる」と感じやすくなります。しかし、本人は病気だと自覚しにくく、受診に繋がりにくい時期です。
休息期では症状は落ち着きますが、気力がなくなり何をするにも疲れてしまったり無気力の状態になります。
回復期になると少しずつ体調が整い安定していきます。再発予防のため、服薬を続けながら焦らず進めるのが重要です。
統合失調症の初期症状が見られたらどうすればよい?
統合失調症は、早めに治療を始められれば回復が早まり、症状も軽く済む可能性がある病気です。
「もしかして」と思うような変化があれば、できるだけ早く精神科や心療内科を受診しましょう。
専門医による診断と治療に加えて、日常生活におけるアドバイスも受けられます。
初期症状がみられる場合は、迷わず一度相談してみましょう。
統合失調症の治療として訪問看護の利用も検討してみて
統合失調症の初期の段階では不眠や感覚の過敏さ、気分の不安定さといった症状がみられます。
その後、幻覚や妄想が現れる急性期、気力が低下する休息期を経て、徐々に回復へと向かいます。「少しおかしいかも」と感じた時点で早めに専門機関へ相談しましょう。
また、統合失調症の治療には通院だけでなく、訪問看護という選択肢があります。
訪問看護は、自宅で看護サービスが受けられる制度です。
訪問看護ステーションラララは、利用者さまの悩みをお伺いし生活をサポートします。
興味のある方は、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。