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統合失調症で起こる迷惑行為とは?理由と対処法を解説

2025.05.15 精神科訪問看護とは

統合失調症では、幻覚や妄想といった症状が原因となり、周囲に迷惑行為をしてしまうケースがあります。

本記事では、統合失調症で見られる迷惑行為や、その背景にある症状、そして周囲の人が取るべき対処法について解説します。

統合失調症の迷惑行為に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。


統合失調症で見られる迷惑行為とは?

統合失調症では、周囲に迷惑と感じられる行動が現れてしまう場合があります。
どのような迷惑行為をしてしまうのか、解説します。


暴言や暴力をふるう

統合失調症の方は、突然怒りだしたり、攻撃的な言葉を発したりと暴力的な行動をとる可能性があります。

具体的には「全部お前のせいだ」と強い口調で責めたり、壁や物を壊したりするケースなどが挙げられます。

家庭内だけでなく職場や学校で周囲を巻き込むこともあり、周囲が恐怖や不安を感じやすくなり、けがや心の傷につながりかねません。


大声や奇声をあげる

統合失調症の方は、突然大きな声を出したり、奇声をあげてしまうケースもあります。

このような行動は、家族だけでなく周囲の人に驚きや困惑を与えやすく、特に静かな場所では目立ちやすいため「迷惑」と受け取られることも少なくありません。

夜間に声をあげてしまう場合には、アパートやマンションなどの近隣住民とのトラブルにつながる可能性もあります。


統合失調症の方が迷惑行為をしてしまう理由

統合失調症の迷惑行為の多くは、幻聴・幻覚・妄想といった症状が原因です。

たとえば、誰もいないのに「お前を傷つけてやる」といった声が聞こえる幻聴や、「近所の人が自分を監視している」といった妄想にとらわれることがあります。

これらの症状により、強い恐怖や不安を感じ、他人に暴言を吐いたり暴力的な行動をとったりしてしまうのです。

また、「部屋に人がいる」「虫が這っている」といった幻覚に驚き、大声を出したり突然叫んだりするケースもあります。


統合失調症の迷惑行為への周囲の方の対処法

統合失調症の迷惑行為があった際の、対処法を解説します。


危険を感じたらすぐにその場を離れる

迷惑行為によって危険を感じたら、その場から離れましょう。

暴れている人に説得を試みるのは危険です。
本人が冷静さを失っている場合、こちらの言葉が通じず、かえって状況が悪化する可能性があります。

身の安全を守るためには、すぐに距離を取り、安全な場所に避難しましょう。


反論はしない

統合失調症の方が怒っているときに反論や否定をすると、さらに興奮させてしまう可能性があります。

本人は感情のコントロールが難しくなっており、少しの言葉でも刺激になってしまいます。

無理に落ち着かせようとせず、落ち着いた口調で対応し、距離を保ちながら見守るとよいでしょう。


無理に止めようとせず落ち着くのを待つ

一度感情が爆発してしまうと、周囲が力で抑えるのは難しくなります。
そのため、本人が落ち着くまで無理に手を出さず、時間を置いて静かに見守りましょう。

ただし、暴れる時間が長くなったり、周囲に危害を加えたりする恐れがある場合は、ためらわずに警察に連絡しましょう。


専門家に相談する

一度でも暴力や迷惑行為があった場合は、専門家に相談しましょう。

医師の診察により、薬や支援の見直しが行われ、再発を防ぐための対策もしてもらえます。


統合失調症の迷惑行為が見られたら精神科を受診しよう

統合失調症では、幻聴や妄想などの症状がきっかけとなり、暴言や暴力、大声などの迷惑行為が現れるケースがあります。

迷惑行為が起きたときは、無理に止めようとせず、まずは身の安全を確保しましょう。
そして、落ち着いてから専門家に相談し、適切な治療や支援をしてもらいましょう。

精神科の受診と合わせて訪問看護の利用を検討するのも選択肢の1つです。

訪問看護ステーションラララでは、利用者さまの症状や困りごとに合った看護を提供します。
1人で抱え込まず、ぜひこちらからご相談ください。

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