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日頃のストレスや不安、疲れなどの原因から不眠症になり、悩んでいる方もいるでしょう。
精神的な疲労やストレスを抱えていると、気分が落ち着かなくなり、睡眠の質が低下する場合があります。
そのようなケースでは「漢方薬」の服用により、睡眠の質を改善できるかもしれません。
この記事では、不眠症の改善目的に使用される漢方薬の種類や、服用のメリット、効果的な飲み方などを紹介します。
不眠症の改善に使われる漢方薬の種類
不眠症に効果があるとされる漢方薬は数多くありますが、ここでは以下の3つに絞って紹介します。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
・酸棗仁湯(さんそうにんとう)
・抑肝散(よくかんさん) など
上記の漢方薬が使用されるケースや効果について、詳しく見ていきましょう。
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神的な高ぶりや不安が強く不眠が生じている場合に使われる漢方薬です。
人間関係や仕事などでストレスを抱えていたり、さまざまな不安を抱えているケースで使用されます。
悪夢を見やすい方、神経質で眠りが浅い方は、柴胡加竜骨牡蛎湯で症状が改善する場合があります。
酸棗仁湯
酸棗仁湯は、心身の疲れや精神の不安に伴う不眠症に対して使用される漢方薬です。
不眠症に悩む方のなかでも、体力が低下している方に適しています。
「疲れているのに眠れない」「寝ても疲れが取れない」という方は、酸棗仁湯の使用で睡眠の質が向上する可能性があります。
抑肝散
抑肝散は、神経質な状態や、いらだち、気分の高ぶりなどが見られる場合に使用される漢方薬です。
気持ちが落ち着かずに眠れない場合や、理由もなくイライラして寝付きが悪い場合は、抑肝散が効果を示す場合があります。
不眠症で漢方薬を飲むメリット
不眠に対し、漢方薬で治療を行うメリットには以下があります。
・効果が穏やかに現れる
・未病の段階から服用できる
漢方薬は、西洋薬に比べて効果が穏やかに現れるため、身体の負担が少なく済む場合があります。
また、はっきりとした診断がつけられない、いわゆる「未病」の段階からも服用できるため、使いやすく親しみやすいのも特徴です。
「副作用が出る場合がある」「効果が出るまで時間がかかる」などの注意点もありますが、適切に服用できれば、不眠症を改善するきっかけになるでしょう。
関連記事:精神科の病気に対する漢方の効果とは?特徴や飲み合わせも解説
不眠症の改善に効果的な漢方薬の飲み方
不眠症に対し、漢方薬の効果を最大限発揮するには、飲み方を工夫するとよいでしょう。
・服薬の量やタイミング、期間を管理する
・体の状態に合う種類の漢方を使用する
漢方薬は、適切な量とタイミングでの服用を長期的に続ける必要があります。
毎日決められた量とタイミングで薬を飲み続けることが、効果を引き出すポイントです。
また、不眠症以外の症状を確認し、状態に合う漢方薬を使用するのも重要です。
「心身の疲労」や「気分の高ぶり」「ホルモンバランスの乱れ」など、不眠症にはさまざまな症状が伴う場合があります。
自分に適している薬を服薬できるよう、不眠症やその他の症状について、医師や看護師、薬剤師とよく相談しましょう。
不眠症は漢方薬で治療する選択肢もある!服用の悩みはラララへ相談を
不眠症は、漢方薬を継続的に服用することで改善できる場合があります。
抗精神薬や作用の強い不眠症治療薬に抵抗のある方は、漢方薬で改善を目指す選択肢もあります。
ただし、漢方薬は長期的な服用が大切であり、服薬管理に気を付ける必要があります。
服薬の自己管理が難しい場合は、訪問看護に管理を依頼するのもよいでしょう。
訪問看護では、看護師による服薬管理や精神疾患のケアを自宅で受けられます。
注意力の低下や気分の変動など、精神症状が原因で服薬管理に支障が出ている方は、看護師のサポートやアドバイスを受けるのも手段の1つです。
服薬の自己管理が難しいと感じているなら、ぜひお気軽に『訪問看護ステーションラララ』へご相談ください。