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看護における傾聴とは?3原則と5つの技法を解説

2025.05.26 精神科訪問看護とは

看護の現場では、知識や技術だけでなく傾聴スキルも重要です。
特に精神疾患を抱える患者さまと向き合う場面では、心に寄り添う傾聴の姿勢が、安心感や信頼につながります。

本記事では、看護師に必要とされる傾聴のスキルの3つの原則、実践に役立つ5つの技法を解説します。


看護師にとって重要なスキルである傾聴とは?

傾聴とは、相手の話にしっかり耳を傾け、その気持ちや思いを積極的に理解しようとするスキルです。

ただ話を聞くだけでは、相手は「分かってもらえた」と感じません。
そのため、相手の表情やしぐさ、声のトーンまで感じ取りながら、心から寄り添う姿勢が求められます。

特に精神疾患の患者さまに関わる場面では、患者さんの不安や辛さを受け止めるために傾聴のスキルが不可欠です。


傾聴の3原則

傾聴には、3つの原則があります。

・共感的理解:相手の立場になって気持ちをくみ取ろうとする姿勢
・無条件の肯定的関心:相手の考えや話の内容を否定せず受け止めようとする態度
・自己一致:自分も相手に対しても真摯に向き合う態度

傾聴する際は、この3原則を意識しましょう。

参照:厚生労働省 こころの耳「傾聴とは」


看護師が傾聴するときに意識すべき5つの技法

看護師が傾聴するときに意識すべき技法が5つあります。
ここでは、5つの技法を詳しく解説します。


姿勢

傾聴するときは、安心感を与える姿勢が大事です。

穏やかな表情、清潔な身だしなみ、そして落ち着いた姿勢を意識しましょう。
腕や足を組むのは、拒絶されているように感じさせてしまうかもしれません。

初対面では緊張してしまい心を開きにくいケースも多いため、話しやすい雰囲気づくりが重要です。


単純応答

単純応答とは、うなずきや「はい」「そうなんですね」といった短い言葉で反応することです。

こうした応答は「聞いていますよ」「共感していますよ」というメッセージを相手に伝えられます。
また、相手の言葉を繰り返すオウム返しも効果的です。

シンプルですが、「聞いてもらえている」という安心感を与える基本的な技法です。


事柄や感情への応答

相手の話に対して、その内容や気持ちを言葉で返すのも傾聴では大事です。

「それは大変でしたね」「不安だったのですね」といった感情の言葉を添えると、相手は自分の思いを受け止めてもらえたと感じます。
ただ話の内容を返すだけでなく、その裏にある気持ちに目を向けて応答するようにしましょう。


要約

要約とは、相手の話を整理して簡潔にまとめて伝え返す技法です。

「つまり〜ということですね」と確認すると、相手は「きちんと伝わっている」と感じられます。

長く話が続いたときや話題が多いときには、要約がとても役立ちます。
また話のすれ違いに気づくきっかけにもなり、誤解を防ぐ効果も期待できるでしょう。

正しく理解してもらえたという実感は、安心や信頼につながります。


質問

質問する際は、相手が自由に話せるようなオープンクエスチョンの方がよいでしょう。

「どんなことが不安でしたか?」のように、相手の考えや感情を引き出す質問が効果的です。
ただし、無理に深く聞こうとしたり、立て続けに質問したりすると警戒されてしまったり恐怖心を与えてしまったりと逆効果になるため注意しましょう。

質問は、相手の話をよく聴いたうえで、丁寧に行うのが重要です。


傾聴スキルは働きながら身につけよう

傾聴は、患者さまとの信頼関係を築くうえで欠かせない看護師の基本スキルです。
特に精神科領域では、相手の感情や言葉の背景まで丁寧に受け止める姿勢が求められます。

傾聴の技法や原則は知識として学べますが、身につけるには、実際の現場で患者さまと向き合う経験が不可欠です。

訪問看護ステーションラララでは、利用者さまを第一に考えた訪問看護を提供しており、現場に出る中で傾聴スキルも学べます。

働きながら傾聴スキルを身につけたい方は、こちらからお問い合わせください。

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