クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる

強迫性障害から解放されるための確認行為を減らす方法とは?

2025.02.28

確認行為を減らすには?訪問看護ステーションららら

強迫性障害とは?確認行為が引き起こす問題

強迫性障害は、特定の不安を取り除くために反復行動をしてしまう精神疾患で、その代表的な症状が「確認行為」です。確認行為とは、戸締りや火の元、電気のスイッチなどを何度も確認しないと不安で落ち着かない状態を指します。

確認行為が引き起こす問題点

  • 日常生活への支障
    何度も確認することで時間がかかり、仕事や学校、約束に遅れてしまうことがあります。また、家族や同居人との関係が悪化するケースも少なくありません。
  • 精神的負担の増加
    行為をやめられないことに対する自己嫌悪や不安が積み重なり、強いストレスを抱えることがあります。これが、症状の悪化やうつ病などの他の精神疾患を引き起こす要因にもなり得ます。

強迫性障害は、本人だけでなく周囲にも影響を及ぼす病気であるため、早期に適切な治療を受けることが大切です。

参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「強迫症/強迫性障害」
参照:国立精神・神経医療研究センター「強迫性障害」

確認行為をやめるための治療法

確認行為を改善するための治療法としては、心理療法薬物療法の併用が一般的です。以下に詳細を解説します。

1. 認知行動療法(CBT)

認知行動療法は、患者が自分の思考パターンを理解し、不合理な考えを修正することを目的とした治療法です。具体的には、確認行為を引き起こす不安や恐怖に焦点を当て、その思考を少しずつ変える練習を行います。

  • メリット: 自分自身で考え方や行動を変える力を養える。
  • デメリット: 効果を得るまでに時間がかかる場合がある。

2. 曝露反応妨害法(ERP)

ERPは、不安を感じる状況に意図的に触れ、その状況下で確認行為を抑える練習をする治療法です。この方法により、不安が時間とともに自然に軽減されることを学習します。

  • : 戸締りを確認した後、再度確認しないで外出する練習を段階的に行う。
  • 効果: 不安が減少し、確認行為への依存が薄れる。

3. 薬物療法

心理療法に加え、抗うつ薬(SSRI)や抗不安薬が処方されることがあります。これにより、不安感を和らげ、心理療法を進めやすくする効果が期待されます。

確認行為に苦しむ患者への家族のサポート

1. 確認行為を否定しない

患者は確認行為が無意味であることを理解していることが多いため、行為を否定すると逆効果になることがあります。患者が不安を感じていることを受け止め、共感を示すことが重要です。

2. 日常生活でのサポート

確認作業に時間がかかる場合、一緒に確認しながらリストを作るなど、患者が安心感を得られる工夫を取り入れましょう。

3. 専門家への相談を促す

心理療法や薬物療法を進めるために、専門家の診察を受ける環境を整えることが大切です。患者が相談しやすいように配慮しましょう。

確認行為を減らすための日常生活での工夫

リストを活用する

確認作業をリスト化し、「これでOK」と自分に言い聞かせることで、繰り返し行動を抑制する練習ができます。

リラクゼーションや運動

深呼吸や瞑想などのリラクゼーション法、軽いジョギングやウォーキングなどの運動は、不安感を軽減する効果があります。特に、徒歩での移動はリズム運動としてストレス軽減に役立つことが知られています。

強迫性障害は一人で抱え込まないことが大切

強迫性障害の確認行為は、患者自身も周囲も苦しむ原因となりますが、適切な治療とサポートを通じて改善が可能です。家族や周囲の人が患者の気持ちに寄り添いながら支えることが、回復への大きな一歩になります。

「まずは不安を分かち合うこと」を意識し、専門家と連携して進めていくことが重要です。勇気を持って最初の一歩を踏み出しましょう。

在宅医療、精神科訪問看護に興味のある方は、ぜひ『訪問看護ステーションららら』にお問い合わせください。

お問い合わせ・
採用Contact/Recruit

ご質問や不安なこと、
お気軽にお問い合わせください。

ご質問や医療関係者の方、
「突然相談するのは不安」という方も、
まずはお気軽にお問い合わせください。

私たちと一緒に
働きませんか?

雇用形態も柔軟に対応します。
福利厚生も充実!
ご応募お待ちしております。

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

050-3092-2093