パニック障害は不安障害に含まれる
パニック障害と不安障害は、対等な別々の病気ではありません。精神医学において「不安障害(不安症)」とは、過度な不安や恐怖によって日常生活に支障をきたす心の病気の大きなグループ(カテゴリー)を指します。パニック障害(パニック症)は、その不安障害という大きなグループの中に含まれる一つのタイプなのです。
不安障害に含まれる他のタイプ
不安障害のグループには、パニック障害以外にもいくつかの代表的なタイプが含まれています。例えば、特定の対象や状況を過剰に恐れる恐怖症、慢性的な心配が続く全般性不安障害、人前での行動に強い恐怖を感じる社交不安障害などがあります。これらはすべて、過度な不安を背景に持つという点では共通していますが、何に対して不安を感じるか、どのような形で症状が現れるかという点に違いがあります。
パニック障害と他の不安障害との見分け方
パニック障害の特徴(突然の発作が中心)
パニック障害の中心となる特徴は、思い当たるきっかけや危険がないにもかかわらず、突然の激しい動悸や息苦しさといった「パニック発作」に襲われることです。そして、「また発作が起きたらどうしよう」という予期不安が続くことが見分けるポイントだと言えます。
全般性不安障害との違い(持続的な心配が中心)
全般性不安障害は、日常生活のあらゆる出来事に対して、慢性的に過剰な心配や不安を抱き続ける状態を指します。パニック障害が突発的で激しい発作を伴うのに対し、全般性不安障害は持続的で漠然とした不安が長期間続くという違いがあります。
社交不安障害との違い(対人場面が中心)
社交不安障害は、人前で話したり注目を浴びたりする特定の対人場面において、強い緊張や恐怖を感じる状態です。パニック障害における不安が「自分の身体に起きる発作」に向けられているのに対し、社交不安障害の不安は「他者からどう見られるか(恥をかくことへの恐怖)」に向けられているという決定的な違いがあります。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
併発することもある
パニック障害をはじめとする不安障害の各タイプは、それぞれが独立しているだけでなく、複数が併発することも少なくありません。パニック障害の人が、長引く不安から全般性不安障害を併発したり、うつ病などの他の精神疾患を伴ったりすることもあると言えます。そのため、自己判断で区別しようとするのではなく、心療内科や精神科を受診して専門医による正確な診断と治療を受けながら、回復を目指す視点を持つことが大切です。
精神科訪問看護との関わり
不安障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。 地域での安定した生活を支える選択肢として、訪問看護ステーション ラララへのご相談もご検討ください。
まとめ
パニック障害は不安障害と別の病気ではなく、不安障害という大きなグループに含まれる一つのタイプです。パニック障害は突然の発作が特徴ですが、他の不安障害は慢性的な心配や対人場面への恐怖など、それぞれ異なる特徴を持っています。これらは併発することもあるため、一人で抱え込まずに医療機関を受診し、適切な診断や精神療法・薬物療法といった治療へ繋がる視点を持つことが重要だと言えます。
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参照:厚生労働省