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PTSDのフラッシュバックとは?症状や対処法を解説

2025.09.28 精神科訪問看護とは

強い恐怖体験の記憶が突然よみがえり、まるで当時の出来事が再び起きているかのように感じてしまうのがPTSDに伴うフラッシュバックです。
この症状は、動悸や息苦しさ、不眠など心身の不調を引き起こし、日常生活に大きな影響を与えます。

本記事では、PTSDで起こるフラッシュバックや対処法について解説します。

PTSDのフラッシュバックについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


PTSDはどんな症状が現れる?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、命の危険を感じるような体験をきっかけに発症する心の病気です。

事故や災害、暴力などの体験後に、その記憶が強い感情とともによみがえり、不安や緊張が続いてしまうのが特徴です。

PTSDの症状には、以下のようなものがあります。

・つらい記憶が突然よみがえる
・神経が張りつめている
・トラウマを思い出させることを避ける
・感情が鈍くなる

それぞれの症状については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:PTSDの症状とは?代表的な特徴と相談先を解説

参照:こころの情報サイト|こころの病気を知る「PTSD」


PTSDで起こるフラッシュバックとは?

PTSDの症状の1つにフラッシュバックがあります。

フラッシュバックは過去の体験をただ思い出すのではなく、本人の意思とは無関係に、当時の恐怖や苦痛が突然よみがえる現象です。
まるでその出来事が「今まさに起きている」かのように感じられ、心と体に強い影響を与えかねません。

フラッシュバックは、トラウマに関連する場所や出来事に触れたときに起こりやすいですが、きっかけがなくても突然現れるケースもあります。

フラッシュバックでは、以下のような症状が起こり得ます。

・強い恐怖感や悲しみ、怒りがこみ上げる
・動悸や息苦しさ、過呼吸
・冷や汗や震え、体のこわばり
・胃の不快感や吐き気、頭痛や筋肉の痛み
・悲しみや焦りで思考が止まり、涙が出る
・当時の光景や声、匂いを鮮明に感じる

このような体験は非常に苦痛であり、繰り返されることで日常生活にも大きな負担をもたらすでしょう。


PTSDのフラッシュバックが起きたときの対処法

フラッシュバックが生じたときは、過去の記憶に巻き込まれるのではなく「今ここにいる自分」に意識を戻すのが大切です。
現実感を取り戻す方法を身につけておくとつらい瞬間をやり過ごしやすくなるでしょう。

主な対処法には、以下のようなものがあります。

・5-4-3-2-1法:目に映るものを5つ、触れるものを4つ、聞こえる音を3つ、匂いを2つ、味を1つ意識し、現在の感覚に集中する
・呼吸法:鼻から吸って口からゆっくり吐く深呼吸を繰り返す
・体に注目する:足裏が床に触れる感覚や、手を握ったり開いたりする動作に意識を向ける
・安全な場所を確保する:信頼できる人のそばや1人で安心できる空間など、自分が心地よいと感じる場所を選ぶ
・肯定的な言葉を唱える:「これは過去の出来事」「私は今、安全だ」と繰り返し、心を落ち着かせる

これらの方法はあくまで応急処置であり、苦痛をやわらげる手助けにすぎません。
根本的な改善には専門的な治療や支援が必要です。


PTSDのフラッシュバックが続く場合は精神科を受診しよう

PTSDは、強い恐怖体験をきっかけに発症し、記憶が突然よみがえるフラッシュバックや不眠、緊張状態など、日常生活に深刻な影響を与える病気です。
フラッシュバックが起きたときには深呼吸などの方法で一時的に落ち着くのは可能ですが、それだけで症状がなくなるわけではありません。

症状が続く場合は早めに精神科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

PTSDの治療は通院だけでなく、訪問看護も選択肢の1つです。
訪問看護では、看護師が自宅に訪問し、症状の観察やトラウマに対処するための具体的な助言、服薬・体調管理といったケアを行います。

訪問看護ステーションラララでも、医師の指示に従って服薬管理やフラッシュバックへの対処法などのケアをして、利用者さまが希望する生活を送れるようにサポートいたします。

少しでも興味のある方は、こちらからご相談ください。

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