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統合失調症を自分とは関係のない特別な病気と思う方もいるかもしれませんが、実は誰にでも起こりうる身近な病気です。
本記事では、統合失調症は何人に1人がかかるのかという発症率をはじめ、原因、主な症状、治療のポイントまで分かりやすく解説します。
統合失調症について正しい知識を持つことで、本人や家族の安心につながります。
本記事を参考に、統合失調症について理解を深めていきましょう。
統合失調症は何人に1人がかかる?
統合失調症は特別な人だけがなる病気ではなく、誰にでも起こりうる身近な病気です。
厚生労働省や一般財団法人日本精神医学研究センターによると、生涯の発症率は、人口の約0.7〜0.9%で100人に1人程度はかかるといわれています。
1000人規模の企業であれば10人は統合失調症の可能性があるのです。
そう考えると、統合失調症になるのは珍しいことではないといえるでしょう。
参照:一般財団法人 日本精神医学研究センター「[統合失調症]疾患の詳細」
厚生労働省 こころもメンテしよう「統合失調症」
統合失調症になる原因は?
統合失調症の原因はまだ解明されていませんが、複数の要因が重なって発症すると考えられています。
脳内で情報を伝える神経伝達物質の働きが乱れるのが関係しているほか、強いストレスや環境の変化がきっかけになる場合もあります。
また、遺伝的な要素が指摘されていますが、遺伝だけで必ず発症するわけではありません。
体質的ななりやすさと生活環境の負荷が重なったときに発症しやすくなると考えられています。
統合失調症の症状
統合失調症には、陽性症状と陰性症状があります。
陽性症状では、実際には存在しない声が聞こえる幻聴や、周囲が自分を監視していると感じる妄想などが現れやすいとされています。
一方、陰性症状では、意欲がわかなくなる、感情がほとんど表に出ない、人と関わるのを避けてひとりで過ごす時間が増えるなど、普段できていた行動が難しくなる傾向にあります。
統合失調症の陽性症状と陰性症状については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:統合失調症の陽性症状とは?5つの症状と現れる時期を解説
関連記事:統合失調症の陰性症状とは?4つの症状とつらいときの対処法を解説
統合失調症を治すためには?
統合失調症は自然によくなるケースが少なく、早めに治療すれば回復しやすいとされています。
放置すると症状が悪化し、生活への影響が大きくなるかもしれません。
そうならないために、本人や家族、周囲の人が早めに変化に気づき、受診するのが重要です。
治療では、薬物療法や心理社会的な支援を組み合わせ、症状を落ち着かせながら生活リズムを整えていきます。
訪問看護を利用しながら統合失調症の治療を進めよう
統合失調症は特別な病気ではなく、100人に1人が経験するといわれている、誰にでも起こりうる身近な病気です。
原因はまだ明確ではありませんが、脳の働きの乱れやストレス、環境の変化など複数の要因が重なって発症すると考えられています。
また、症状には幻聴や妄想などの陽性症状、意欲の低下や感情の乏しさなどの陰性症状があり、どちらも日常生活に大きく影響します。
統合失調症は自然に治るケースが少ないため、気づいた段階で早めに医療機関へ相談することが大切です。
通院が難しい場合や、自宅での支援が必要なときには訪問看護を利用するのも選択肢の1つです。
訪問看護ステーションラララでは、利用者さまの不安や困りごとに合わせて看護サービスを提供いたします。
統合失調症の治療を自宅でも受けたい方は、こちらからお気軽にお相談ください。