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統合失調症になったときに「この病気は治るんだろうか」と不安に感じる方もいるでしょう。
統合失調症は、適切な治療を続けることで回復につながります。
本記事では、統合失調症は治る病気なのかや治療法などについて解説します。
統合失調症が治るのか不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
統合失調症は治る?
統合失調症は、完全に治すというより、症状を安定させて社会生活を送れる状態である寛解を目指す病気です。
適切な治療を続けていけば、症状が落ち着き、普段の生活を維持できる可能性は十分あります。
そのため重要なのは、病気を長く付き合うものと捉え、医師の支援を受けながら治療を続ける姿勢です。
統合失調症の治療
統合失調症の治療には、薬物療法と精神療法、リハビリテーションがあります。
それぞれどのような治療なのか、見ていきましょう。
薬物療法
統合失調症の治療では、抗精神病薬を中心とした薬物療法が基本です。
幻覚や妄想を抑えるために薬が処方され、必要に応じて睡眠薬や抗不安薬が使われるケースもあります。
薬の種類や量は一人ひとり異なり、医師が症状を見ながら慎重に調整します。
症状が落ち着いても自己判断で中止すると再発しやすく、悪化につながる場合もあるため注意が必要です。
精神療法
精神療法は、医師との対話によって心の負担を和らげ、症状への向き合い方を学ぶ治療です。
薬だけでは十分に改善しない場合に行われ、認知行動療法などを通じて妄想や幻聴へ対処する方法を身につけます。
考え方の偏りを整えられると現実を捉えられるようになり、再発予防にもつながります。
参照:一般財団法人 日本精神医学研究センター「統合失調症 治療に要する期間と回復率」
リハビリテーション
リハビリテーションは、統合失調症による生活のしづらさを改善し、社会生活に必要な力を取り戻すための治療です。
デイケアでは、作業療法や運動、SST(生活技能訓練)を通じて対人関係や生活リズムを整える練習を行います。
作業療法では集中力や意欲を高め、SSTではコミュニケーションや問題解決の方法を学びます。
集団活動に参加して孤立を防ぎ、社会とのつながりを保つのにも役立つのです。
統合失調症を治すために重要なこと
統合失調症の改善には、早期治療と継続が重要です。
時間が経てば自然によくなる病気ではないため、症状に気づいた段階で医師へ相談するのが回復への近道となります。
治療が始まり症状が軽くなっても、薬を勝手に減らしたり中断したりすると再発しやすく、再発を繰り返すほど回復に時間がかかる場合があります。
長く付き合う病気として理解し、治療を続けていくと、安定した生活を維持しやすくなるでしょう。
統合失調症の治療のために訪問看護も利用しよう
統合失調症は完治を目指す病気ではありませんが、適切な治療を続けていけば、症状が安定し社会生活を送れるようになります。
治療の中心となる薬物療法に加え、リハビリテーションや心理教育を組み合わせて、生活のしづらさを軽減し再発を防ぎやすくなります。
大切なのは、症状が落ち着いた後も治療を途切れさせず、病気と長く向き合う姿勢を持つことです。
また、自宅での服薬管理や生活リズムの調整など、継続的な支援が必要な場面も少なくありません。
訪問看護を利用すれば、医師の指示に沿った治療を日常生活の中で無理なく続けられ、安定した状態を保ちやすくなるでしょう。
訪問看護ステーションラララでは、医師の指示のもと、利用者さまが希望する生活が送れるようサポートいたします。
自宅でも治療を受けたい方は、こちらからお気軽にご相談ください。