![]()
ストレスで夜眠れなかったり、体調が優れなかったりしたときに精神科を受診しようとしたけれど、初診予約がとれなくて困ったという経験のある方もいるでしょう。
本記事では、精神科の予約が取れない理由や予約がとれないときの対処法を解説します。
精神科の予約が取れずに限界をむかえている人は、参考にしてください。
精神科の予約が取れないのはなぜ?
精神科の予約が取りづらい背景には、患者数の急増と医療体制の不足があります。
厚生労働省のデータによると、精神疾患を持つ患者さまの数は令和5年で約603万人にのぼり、そのうち外来だけでも約576.4万人に達していることがわかります。
さらに平成29年の総患者数約419.3万人(外来患者約389.1万人)と比べると、この6年間で約180万人以上も増加しており、心の不調を抱える人が年々増えていることが分かるでしょう。
一方で、精神科病院の数は平成29年の1,059施設から令和5年には1,057施設へとわずかに減少しており、受診希望者に対して供給が追いついていないと考えられます。
こうした状況から、初診予約が数週間から数ヶ月待ちになるケースも多く、結果として予約が取れないという状態が生じています。
参照:厚生労働省「精神保健医療福祉の現状等について」
参照:厚生労働省「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」
参照:厚生労働省「平成29年(2017)医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」
精神科の予約が取れなくて限界を迎えたときはどうすればよい?
精神科の予約が取れない時はどうすればよいのでしょうか。
ここでは、精神科の予約が取れないときの対処法を5つ解説します。
予約日の候補を増やす
精神科の予約は、土日祝日や平日夕方に集中しやすく、すぐに枠が埋まりやすい傾向があります。
一方で、平日の午前や午後の早い時間帯は比較的取りやすいため、複数の候補日を出しておくと早めに受診できる可能性が高まるでしょう。
新しく開設した病院を探す
精神科の予約が取れないときは、新しく開院した医療機関を探してみましょう。
患者さまの数が少ないため予約が取りやすい場合があり、電話で問い合わせるとすぐに初診できるケースもあります。
オンライン診療を利用する
精神科の予約が取れないときは、オンライン診療を利用するのも選択肢の1つです。
スマートフォンやパソコンを使い、自宅にいながら医師と診察できる仕組みで、最短で当日に受診できる場合もあります。
地域を問わず24時間予約可能なため、近隣に病院がない人や外出が難しい人にも適しています。
内科を受診する
精神科の予約が取れないときは、まず内科を受診しましょう。
心療内科や精神科を予約している旨を伝えれば、状態に応じて睡眠薬や安定剤を処方してもらえる場合があります。
内科は予約不要で受診しやすく、一時的に心身を落ち着かせる手段として有効です。
とりあえず最短日で予約する
精神科は1ヶ月先まで予約が埋まっているケースも珍しくありません。
迷っている間にさらに先延ばしになるのを避けるため、まずは最短で空いている日に予約を入れることが大切です。
予約を確保しておけば、確実に診察を受けられる安心感が得られるでしょう。
精神科の再診以降の予約が取りにくい場合は訪問看護の利用を検討しよう
精神科は、初診までに数週間から数ヶ月待ちになる場合も少なくありません。
限界を感じるほどつらいときは、予約日の候補を増やしたり、新しく開院した病院やオンライン診療を活用したりするなど、できるだけ早く医師とつながる方法を探すのが大切です。
まずは最短日で予約を確保し、治療の継続を優先しましょう。
再診以降の予約が取りづらい場合には、通院と併用して訪問看護を利用するのもおすすめです。
訪問看護ステーションラララでは、精神疾患を抱えている方が自宅で希望する生活が送れるよう、医師の指示のもと看護サービスを提供します。
通院だけでは予約がとれなくて不安という方は、ぜひこちらからご相談ください。