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うつ病の治療で使われる薬は?種類と注意点を解説

2025.11.21 精神科訪問看護とは

うつ病の治療では薬物療法が実施される場合がありますが、どのような薬を処方されるのか不安に感じる方もいるでしょう。

本記事では、うつ病の治療に用いられる薬や薬を服用する際の注意点を解説します。

うつ病の治療で使われる薬を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


うつ病の治療に用いられる薬

うつ病の治療では、休養に加えて薬物療法が実施される場合があります。
どのような薬が処方されるのか、解説します。


抗うつ薬

抗うつ薬は、うつ病治療の中心となる薬で、脳内の神経伝達物質を整え、気分や意欲を回復させる働きがあります。
特に、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)と呼ばれる抗うつ薬がよく処方され、副作用が比較的少ない点が特徴です。

SSRIはセロトニン、SNRIはセロトニンとノルアドレナリンに作用し、情報伝達を助けます。
NaSSAはこれらとは異なる仕組みで、神経伝達物質の放出を高めることで気分を安定させます。

一方で、三環系・四環系抗うつ薬は古くから使われてきた薬です。
副作用が強い傾向があるため、最近は重い症状やほかの薬で効果が得られないときに用いられる傾向にあります。

いずれも効果が出るまで時間がかかるため、継続して服用するのが大切です。

参照:こころの健康情報局 すまいるナビゲーター「治療に用いられる薬」


抗不安薬

抗不安薬は、不安や緊張が強いときに心を落ち着かせる目的で使用される薬です。

特にベンゾジアゼピン系が多く用いられ、脳の中で感情を司る部位に作用して、過度な不安を抑えると考えられています。
ただし、眠気やふらつき、めまいなどが起こる場合があります。副作用が気になる場合は、独断で薬をやめずに医師へ相談するのが大切です。

参照:こころの健康情報局 すまいるナビゲーター「治療に用いられる薬」


睡眠導入薬

睡眠導入薬は、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなど睡眠の問題を改善するために使われる薬です。

ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系が中心で、自然な眠りにつきやすくする作用があります。

不安から服用をためらう方もいますが、現在の薬は安全性が高く、適切に使えば依存の心配は少ないとされています。
ただし、飲み方を誤ると日中の眠気が残る場合があるため、医師の指示に従って服用しましょう。

参照:こころの健康情報局 すまいるナビゲーター「治療に用いられる薬」


気分安定薬

気分安定薬は、気分の波を整える働きがある薬で、双極性障害ではよく用いられています。

うつ病で使われる場面としては、抗うつ薬のみで十分な効果が得られない場合に、補助的に追加されるケースがあります。

参照:こころの健康情報局 すまいるナビゲーター「治療に用いられる薬」

うつ病の薬を服用する際の注意点

うつ病の治療では、薬を正しく続けることが回復につながります。

しかし、自己流で飲み方を変えると、症状が悪化したり再発につながったりするケースもあるため、以下の点を意識して服薬しましょう。

・毎日忘れずに飲む
・指示された量を守る
・すぐに効果が出なくても続ける
・自己判断で中止しない

これらを守ると、期待できる薬の効果を得られやすくなり安心して治療を続けられます。
気になる症状や不安がある場合は、遠慮せず主治医に相談しながら、無理のないペースで治療を進めていきましょう。


薬を正しく服用してうつ病の治療を進めよう

うつ病の治療では、抗うつ薬を中心に、症状に応じて抗不安薬や睡眠導入薬、気分安定薬などが使われます。
薬の効果が現れるまでに時間がかかる場合も多いため、毎日決められた量を飲み続けることが大切です。

また、自己判断で中止したり量を変えたりすると、症状の悪化や再発につながる可能性があります。

自分で管理して服薬を続けるのが不安な方は、訪問看護の利用がおすすめです。

訪問看護ステーションラララでは、うつ病の症状の管理はもちろん、服薬管理もいたします。

自宅での治療と合わせて服薬管理もしてほしい方は、こちらからお気軽にご相談ください。

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