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統合失調症の家族がもう限界…と感じたときに知っておきたいこと

2026.06.22 精神科訪問看護とは

「もう限界かも」と感じるのは、家族としてごく自然なこと

統合失調症のあるご家族のサポートを続ける中で、疲労やストレスが蓄積し「これ以上は対応を続けられないかもしれない」と感じることは、ご家族としてごく自然な反応だと知られています。日々の生活を共に過ごす中で、ご本人の症状に由来する予測のつかない言動に対応し続けることは、対応する側に想像以上のエネルギーを消費させます。

病気が原因であると頭では十分に理解していても、繰り返される意思疎通の難しさや、昼夜を問わず生じる緊張感によって、余裕を失ってしまうことは少なくありません。これは、真摯にご本人と向き合い、長期間にわたって責任を果たそうと尽力されてきたからこそ生じる結果だと言えます。

なお、ご本人の言動の背景にある症状のメカニズムについて、さらに詳しく知りたい場合は、迷惑行為とその背景に関する別記事にて解説しておりますので、そちらもあわせてご参照ください。

 

ひとりで抱え込み続けることで起こりやすいこと

ご家庭の中で、ご本人への対応を特定のどなたかひとりが担い続けると、サポートしている側の方の心身にさまざまな影響が生じる場合があります。常に気を張っている状態が続くことで、十分な休息が取れなくなり、慢性的な睡眠不足や疲労感が抜けない状態に陥ることがあります。

また、「自分がしっかりしなければご本人の生活が成り立たない」という強い責任感から、友人や知人、周囲の人に弱音を吐くことが難しくなり、社会的な孤立を深めてしまうケースも多いようです。

このような状態が長期間にわたって続くと、感情のコントロールが難しくなり、ご本人に対して意図せず強い口調で接してしまったり、逆に何もする気が起きない無気力な状態になってしまったりする場合があります。これは心身の疲労が限界に近づいているサインであり、決してご自身の忍耐力や愛情が足りないわけではないと認識することが大切です。

 

無理をしないための距離の取り方

ご家庭での生活を長期的に成り立たせるためには、ご家族ご自身のペースを守り、ご本人と適切な距離を取りながら、無理のない範囲で関わることが重要になってきます。

ご本人のすべての要求や症状による言動に正面から応えようとするのではなく、「自分ができる範囲はここまで」という明確な線引きを持つことが、結果としてお互いの関係性を穏やかに保つことにつながる傾向があります。

また、ご本人の症状によって引き起こされる強い言葉や不穏な行動に対して、感情的に巻き込まれすぎないように意識を切り替えることも、対応の負担を和らげる一つのアプローチです。「これは病気が言わせている言葉であり、本人の本意ではない」と客観的に受け止め、同じ空間にいることがつらいときは物理的に別の部屋へ移動して過ごすなど、お互いに適度な距離を置くことが、冷静さを取り戻す助けになる場合があります。ご家族がご自身の生活や休息を優先することは、決して自己中心的なことではなく、ご本人を支え続けるための大切な過程なのです。

 

接し方の基本を詳しく知りたい場合は

統合失調症のある方との日々のコミュニケーションにおいて、具体的にどのような点に気をつければよいか、どのような言葉をかけるのがよいのかを詳しく知りたい場合は、接し方のポイントや利用可能な支援機関をまとめた「完全ガイド」のコラムをご用意しています。ご家族が知っておきたい基本的な対応方法や知識については、そちらの記事も参考にしてみてください。

 

相談先はひとりで選ばなくていい

ご家族の状況やご本人の状態に応じて活用できる支援は多岐にわたりますが、日々の対応で疲労が溜まっている状態で、どの機関に連絡し、どのような支援を求めればよいのかをご自身だけで判断していくことは、非常に大きな負担となります。

まずは、いま抱えているつらい状況や疲労感を第三者にそのまま話すだけでも、気持ちの整理につながり、孤立感を和らげる助けになる場合があります。ご家庭の中だけで抱え込まず、外部の相談窓口などを頼り、誰かに今の状況を伝えること自体に大きな意味があります。

「限界だ」と声を上げることは、決してご本人を見放すことではなく、ご家庭という環境をより安定させ、長続きするサポート体制を再構築するための第一歩と言えます。

 

訪問看護ステーション ラララができること

統合失調症の方をご家庭で支えることによる困難は、一人で抱え込まずに相談できる場所があります。

まずは相談だけでも構いません。こちらから、お気軽にご相談ください。

参照:こころの情報サイト/統合失調症

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