うつ病や不安障害に悩んでいる方や、人間関係や仕事の悩みを抱えている方もいるでしょう。
そんなときは、専門家のもとで「認知行動療法」を受けると、心が軽くなるかもしれません。
この記事では、認知行動療法とはどのようなものなのか、どこで受けられるのかなどを解説します。
認知行動療法とは?
認知行動療法とは、認知の歪み(ものごとの考え方や捉え方の偏り)を修正する、精神療法の一種です。
認知の歪みとは「他人と自分は分かり合えない」「努力してもいい結果にならない」といった「ネガティブな思考のクセ」を指します。
認知行動療法を行うと認知の歪みを修正でき、物事の捉え方がポジティブになったり、人と関わるのが怖くなくなったりします。
継続して受けることでうつ病などの精神症状の改善や、良好な人間関係の構築や社会復帰を目指すことも可能です。
認知行動療法を受けられる場所
認知行動療法を専門的に受けられる場所は以下の通りです。
・精神科や心療内科
・カウンセリングルーム
詳しく見ていきましょう。
精神科や心療内科
精神科や心療内科では、医師から認知行動療法を受けられます。
特に、うつ病や不安障害などの精神疾患に対して認知行動療法を受けたい方は、専門医から認知行動療法を受けることで、早期の改善を目指せるでしょう。
ただし、すべての精神科や心療内科で認知行動療法を受けられるわけではありません。
厚生労働省のWebサイトでは、認知行動療法の届出を提出している医療機関の一覧が掲載されているため、確認してから受診してみてください。
カウンセリングルーム
カウンセリングルームでは、臨床心理士や心理カウンセラーから認知行動療法を受けられる場合があります。
ただし注意点として、カウンセリングルームは医療機関ではないため、精神疾患の診断を受けられません。
また、診療には健康保険が適用されないため、費用が高額になる場合がある点にも注意しましょう。
認知行動療法を自分でやる方法
認知行動療法は、自分でも実施可能です。
認知行動療法は以下の手順で行います。
1.自分の抱えている問題を紙に書きだす
2.その問題から起こっている感情を書きだす(怒り、悲しみなど)
3.自分の考えやイメージが感情へどのように影響しているかを考える
4.自分の考えやイメージのクセを見つける
5.現実と自分の感覚のズレを理解し、現実に沿った考え方を見つける
6.問題の解決や人間関係の改善へ応用していく
ただし、自分の感情を客観視するのに苦労したり、新しい考え方や捉え方が思いつかなかったりなど、自分だけではうまく行えない場合もあります。
認知行動療法の効果を高めるポイント
認知行動療法の効果を高めたい場合は、専門家のサポートを受けるのが重要です。
特に、精神疾患が背景にある方の場合、認知行動療法を行うタイミングや客観的な評価が重要になります。
認知行動療法に精通した医療スタッフから受けることで、効果的なタイミングと方法で取り組めるでしょう。
認知行動療法は考え方のクセを修正する手段の1つ
人間関係にネガティブなイメージを持っている方や、精神疾患の抑うつ症状、不安などに悩んでいる方は、認知行動療法が改善のきっかけになる可能性があります。
認知の歪みを修正し、悩みを解決したい方は、認知行動療法を受けてみるとよいでしょう。
精神疾患の悩みを抱えている方は、訪問看護を利用するのもおすすめです。
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