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複雑性PTSDとは
複雑性PTSD(C-PTSD)は、長期間にわたって反復的にトラウマ(心的外傷)となる出来事を体験することによって引き起こされる精神疾患です。通常のPTSDで見られるフラッシュバックや過覚醒といった症状に加え、感情の調節や対人関係に深刻な困難を抱えることが大きな特徴だと言えます。
複雑性PTSD特有の対人関係の難しさ
複雑性PTSDを抱える人は、対人関係において特有の困難を経験することが知られています。
他者への強い不信感・警戒心
長期間にわたり安全が脅かされる体験をしたことで、他者に対する基本的な信頼感が損なわれている状態です。そのため、周囲の人に対して強い不信感や警戒心を抱きやすく、親密な関係を築くことを無意識に避けてしまう傾向があると言えます。
見捨てられることへの過敏な反応
相手から見捨てられるのではないかという強い不安を抱えていることも少なくありません。少しでも相手の態度が冷たいと感じると、過敏に反応して関係を自ら断ち切ろうとしたり、反対に過度に依存してしまったりするなど、対人関係の距離感が極端になりやすいのです。
接し方で意識したいポイント
周囲の人が複雑性PTSDを抱える人と関わる際は、疾患の特性を理解した上での接し方が求められます。
一貫した態度で安心感を伝える
複雑性PTSDを抱える人は、他者の言動に対して非常に敏感になっています。そのため、周囲の人は感情的にならず、常に一貫した落ち着いた態度で接することを心がけたい視点だと言えます。変わらない姿勢を示し続けることで、ここは安全な場所であるという安心感を少しずつ伝えていく視点を持つことが大切だと言えます。
距離感の変化に振り回されすぎない
相手が急に距離を置こうとしたり、反対に強く依存してきたりと、関係性が不安定になる場合があります。こうした変化は疾患の特性から生じるものであり、周囲の人はそれに過剰に振り回されず、適度な距離感を保ちながら見守る姿勢を持つことが大切です。
周囲の人自身のケアも大切
複雑性PTSDを抱える人を身近で支えることは、非常にエネルギーを要する役割です。サポートする側が心身の疲労を溜め込んでしまうと、共倒れになってしまうリスクがあります。そのため、周囲の人自身も無理をせず、自分のための休息の時間を確保したり、専門の相談機関を利用したりして、自身をケアすることが大切だと言えます。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
精神科訪問看護との関わり
複雑性PTSDの治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。 地域で安心して暮らすための選択肢として、訪問看護ステーション ラララへのご相談もご検討ください。
まとめ
複雑性PTSDは、長期的なトラウマ体験によって引き起こされ、他者への強い警戒心や見捨てられ不安など、特有の対人関係の困難を伴う疾患です。周囲の人は、一貫した態度で安心感を示しつつ、相手の距離感の変化に振り回されすぎない視点を持つことが重要だと言えます。また、支える側自身のケアも忘れず、専門的な支援を適切に活用することが欠かせないのです。
まずはご相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にご相談ください。
参照:MSDマニュアル