クルミのアトリエ クルミのアトリエ TOPへもどる

依存性パーソナリティ障害と共依存の違いとは?特徴を比較して解説

2026.07.24 精神科訪問看護とは

共依存とは

共依存とは、特定の相手との関係性に過剰にのめり込み、相手の世話を焼いたりコントロールしたりすることで自分自身の価値を見出そうとする状態のことだとされています。もともとは、アルコール依存症の患者を支える家族のあり方や心理状態を説明する中で生まれた心理学的な概念です。そのため、DSM-5などの基準で定められた正式な精神疾患の診断名ではなく、人間関係における偏ったパターンを表す言葉として使われています。相手に必要とされることに依存しているため、結果的に相手の自立を妨げてしまうこともあるようです。

依存性パーソナリティ障害とは

依存性パーソナリティ障害は、他者に面倒をみてもらいたいという過剰な欲求を抱え、見捨てられることへの強い不安から相手に過度に従属的になる精神疾患だとされています。DSM-5などの基準に基づいて診断が行われます。日常生活において、自分一人で物事を決断することが極端に難しく、他者からの助言や保証を強く求める傾向があります。一人になることに恐怖を感じるため、自分の意見を主張できず、相手の言いなりになりやすいといった特徴がみられるのです。

関連記事:依存性パーソナリティ障害とは?特徴・原因・治療法を解説

依存性パーソナリティ障害と共依存の違い

一見すると似ているように思える二つの言葉ですが、いくつかの明確な違いがあると言えます。ここでは主な違いを比較して解説します。

診断名かどうかという違い

最も大きな違いは、医学的な診断名であるかどうかという点です。依存性パーソナリティ障害は、明確な基準に基づくパーソナリティ障害の一種であり、精神疾患として扱われます。一方で共依存は、あくまで「関係性の状態」や「行動のパターン」を示す概念であり、病名ではありません。そのため、クリニックなどの医療機関を受診した際に「共依存症」といった病名で診断されることはないとされています。

「世話をする側」と「世話をされる側」という違い

関係性における立ち位置にも違いがみられるようです。依存性パーソナリティ障害の人は「自分には能力がない」「誰かに面倒を見てもらいたい」という欲求が強く、主に「世話をされる側」になる傾向があります。対して共依存の人は、問題を抱えた相手を支援し、相手の問題を自分のことのように背負い込むことで存在意義を確認するため、「世話をする側」の立場になりやすいと言えます。この両者が結びつくと、互いに離れられない不健康な関係性が固定化してしまう場合があるのです。

両方の傾向が重なることもある

依存性パーソナリティ障害と共依存は異なる概念ですが、実際の人間関係においてはこれらが複雑に絡み合い、重なって現れる場合もあります。例えば、境界性パーソナリティ障害といった他の特性を併せ持つケースなどでは、見捨てられ不安から互いに強くしがみつき、共依存的な状態が深まることもあると考えられています。相手への過度な依存や支配、あるいは行き過ぎた関係性によって生活に支障が出ている場合は、当事者同士だけで解決しようとせず、カウンセリングや精神療法といった専門家の支援を受けることも一つの選択肢だと言えます。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

精神科訪問看護との関わり

依存性パーソナリティ障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。訪問看護ステーション ラララも、地域社会において支援を必要とする方々を支える機関の一つです。

まとめ

依存性パーソナリティ障害は他者に面倒を見てもらいたいという欲求が強い精神疾患であり、共依存は相手の世話を焼くことで自分の価値を見出す関係性の概念であるという違いがあります。どちらの場合も、過度な依存関係が続くとお互いの心身をすり減らしてしまう原因になるようです。適切な距離感を保ちながら、専門機関のサポートを活用していく視点を持つことが大切だと言えます。

ずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご相談ください。

参照:MSDマニュアル

お問い合わせ・
採用Contact/Recruit

ご質問や不安なこと、
お気軽にお問い合わせください。

ご質問や医療関係者の方、
「突然相談するのは不安」という方も、
まずはお気軽にお問い合わせください。

私たちと一緒に
働きませんか?

雇用形態も柔軟に対応します。
福利厚生も充実!
ご応募お待ちしております。

お電話でのお問い合わせお電話でのお問い合わせ

050-3092-2093