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依存性パーソナリティ障害の人への接し方|家族が気をつけたいポイントを解説

2026.07.22 精神科訪問看護とは

依存性パーソナリティ障害とは

依存性パーソナリティ障害は、他者に面倒をみてもらいたいという過剰な欲求があり、その結果として相手に従属的になったり、見捨てられることに強い不安を抱いたりする精神疾患だとされています。日常生活において自分一人で決断することが困難になり、周囲への依存が強まる傾向があります。精神科や心療内科などのクリニックにおいて、DSM-5などの基準に基づいて診断が行われます。また、不安の強さからうつ病などを発症したり、境界性パーソナリティ障害といった他のパーソナリティ障害の特性を併せ持っていたりする場合もあります。

 

接し方を考える前に知っておきたい特徴的な行動

家族や周囲の人が適切な接し方を考えるためには、まず本人の背景にある心理や特徴的な行動を理解することが必要です。依存性パーソナリティ障害の患者は、自分自身の能力に自信が持てず、生活の重要な決断を他人に委ねようとする欲求があります。一人になることへの恐怖から、相手の意見に反対できず、過剰に世話を焼いてもらうことを求めるような言動が見られるようです。こうした行動の裏には、関係を失うことへの強い不安や、感情の不安定さが隠れていると考えられています。

 

家族が意識したい接し方のポイント

身近な家族が患者本人と関わる際、どのように対応すればよいのか悩む時間は多いかもしれません。ここでは、日々の生活の中で家族が意識しておきたい基本的な視点について解説します。

 

本人の意思決定を尊重する視点を持つ

本人は「自分で決めること」に強い困難を抱えているため、家族が先回りして答えを出してしまう状況が起こりやすくなります。しかし、本人の自立を支援するためには、日常の小さな物事から「本人が自分で決める」機会を奪わない視点を持つことが大切だと言えます。仕事や生活の選択において、本人の考えを批判せずに待ち、自己決定を尊重するスタンスが治療の土台になるようです。

 

過度に世話をしすぎない距離感を保つ

相手の不安を和らげようとして、家族が過剰に世話を焼いてしまうと、かえって依存の傾向を強めてしまうリスクがあります。対人関係においてお互いの責任の範囲を明確にし、適切な境界(バウンダリー)を引く意識を持つことがポイントです。過度な要求に対しては適度な距離感を保ち、他者として客観的に見守る姿勢が、結果として本人のためになると考えられます。

 

家族自身の心身を守ることも大切

パーソナリティ障害の人を支える中で、家族自身が心身のバランスを崩してしまうことは少なくありません。相手の要求にすべて応えようとすることが、家族のストレスの原因になってしまう場合があります。共依存のような状態を防ぎ、家族が自分自身の健康を守ることも、長期的な支援を続ける上では非常に重要なのです。無理をせず、医療機関や専門家に対応の方法を相談しながら、家族自身のメンタルケアも大切にする視点を持ってみてください。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

 

精神科訪問看護との関わり

依存性パーソナリティ障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。訪問看護ステーション ラララも、地域社会において対象となる方々を支える機関の一つです。

 

まとめ

依存性パーソナリティ障害の人との関わりでは、本人の不安や行動の背景を理解し、過剰な世話を避けて適切な距離感を保つことが大切だと言えます。家族だけで抱え込まず、専門機関のサポートを活用しながら、お互いの心身を守るための環境づくりを進めていくことが望ましいのです。

ずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご相談ください。

 

参照:MSDマニュアル

 

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