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パーソナリティ障害は、遺伝因子と環境因子が互いに影響し合って生じると考えられています。遺伝と環境は、発症にほぼ同じくらい寄与するとされています。
パーソナリティ障害の原因は遺伝と環境の組み合わせ
パーソナリティ障害には、生まれつき発症しやすい遺伝的な素因をもつ人がいます。その素因は、ストレスや良い体験といった環境要因によって、抑えられたり強まったりします。
大半のパーソナリティ障害で、遺伝率は約50%です。この値は、他の多くの主要な精神疾患と同等以上とされています。
パーソナリティ障害は性格上の欠陥ではない
パーソナリティ障害は、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたす思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる精神疾患です。「性格が悪いこと」を意味するものではありません。
遺伝率の高さは、パーソナリティ障害が主に悪い環境によって形成される性格上の欠陥である、という一般的な推定とは相反します。
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タイプ別にみる原因
タイプによって、原因として挙げられているものは異なります。
| タイプ | 遺伝・体質 | 環境・小児期の経験 |
| 猜疑性(妄想性) | 家族内で受け継がれることが示唆されている | 小児期に心理的虐待や身体的虐待を受けたり、犯罪の被害にあったりしたことが、発症に関わっている可能性がある |
| シゾイド | 遺伝子が一定の役割を果たしていると考えられている。統合失調症や統合失調型パーソナリティ障害の家族がいる人で、より多くみられる場合がある | 小児期に養育者が感情的に冷たい、ネグレクトする、よそよそしい人物であったことが、発症に関わっている可能性がある |
| 統合失調型 | 遺伝子が重要な役割を果たしていると考えられている。統合失調症や他の精神病性障害のある人の第1度近親者(親、きょうだい、子ども)に多くみられる | — |
| 反社会性 | 第1度近親者に、一般の集団より多くみられる | 小児期の逆境などの環境因子が関わるとされている。素行症から進行する可能性を高める要因として、親による虐待やネグレクト、一貫性のないしつけが挙げられている |
| 境界性 | 生活上のストレスにうまく反応できない遺伝的な傾向がある。家族内で受け継がれる傾向がある | 幼児期のストレスのかかる体験が、発症に関わっている可能性がある。多くの人が、子どもの頃に身体的または性的虐待を受けたり、養育者と離別したり、片親を失ったりしている。養育者に対する愛着の不安定さも関わっている |
| 自己愛性 | 遺伝子が関わっている可能性がある | ある仮説では、養育者が、安定した自己感覚の発達につながらない形で子どもと触れ合っていた可能性が示唆されている。たとえば、養育者が過度に批判的であったり、過度に賞賛したり甘やかしたりしていた可能性がある |
| 回避性 | 生まれつき社会的状況で不安を感じることがある | 小児期に拒絶や疎外の体験をしていることがある。社会的状況での回避は、約2歳で認められている |
| 依存性 | 不安になりやすい先天的傾向や、家族内で受け継がれる特性(服従性、自信のなさ、控えめな行動など)が、関わっている可能性がある | 文化的因子や、幼児期の否定的な体験が、関わっている可能性がある |
| 強迫性 | 家族内で受け継がれる一定の特性(強迫性、感情の幅の狭さ、完全主義)が、関わっていると考えられている | — |
依存性パーソナリティ障害の原因に関する情報は、多くありません。
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受診を考える目安
人との関わりや考え方、感じ方によって日常生活に支障をきたしていたり、苦しさを感じていたりする場合は、精神科・心療内科などの専門の医療機関への相談を検討してください。
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。医師が疑う根拠のひとつは、苦痛を感じていることや、日常的な役割を十分に果たせないことです。
まずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご連絡ください。
参照:MSDマニュアル家庭版/パーソナリティ症の大まかな説明