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シゾイドパーソナリティ障害とは?特徴や原因、他の疾患との違いを解説

2026.10.16 精神科訪問看護とは

一人でいることを好むことと、シゾイドパーソナリティ障害は、同じなのでしょうか。シゾイドパーソナリティ障害は、スキゾイドパーソナリティ障害と表記されることもある精神疾患です。診断には、診断基準の7項目のうち4つ以上が持続的に認められる必要があります。

 

シゾイドパーソナリティ障害とは

シゾイドパーソナリティ障害は、社会的関係から距離を取ること、全般的な無関心、対人関係での感情表現の少なさの広汎なパターンを特徴とする精神疾患です。他者との親密な関係に対して関心がないようにみえ、一人でいることを好みます。他者と意味のある関係をもつことに困難を抱えています。

 

シゾイドパーソナリティ障害の特徴と診断基準

シゾイドパーソナリティ障害の人は、家族を含め、他者と親密な関係をもちたいという欲求がないようにみえます。親やきょうだいなどの第1度近親者を除いて、親しい友人や相談相手がいません。一人でいることを好むため、他者との交流の必要がない活動や趣味を選ぶ傾向があります。他者が自分のことをどのように考えているかについて、よい評価であれ悪い評価であれ、悩まないようにみえます。無関心であるように、または自分のことに没頭しているようにみえることがあります。普通の社会的行動様式に気づかないため、社会的に不器用にみえることがあります。感覚的、身体的な体験による楽しさを、あまり感じないようにみえます。

感情の表現も少なく、社会的な状況に反応したり、感情を示したりすることがまれです。挑発された場合でも、怒りを表すことに困難があります。重要なライフイベントに適切に反応することがなく、状況の変化に対する反応が受け身にみえることがあります。そのため、自分の人生に方向性をもっていないようにみえることもあります。

まれに、安心して自分の内面をさらけだす場合、特に社会的交流において苦痛を感じていることを認める人もいます。症状は時間が経過しても同じ状態にとどまる傾向があり、その傾向は他のパーソナリティ障害よりも強いとされています。

シゾイドパーソナリティ障害の診断は、通常、米国精神医学会が作成した精神疾患の診断に関する標準のリファレンスであるDSM-5-TRの基準に基づいて、医師の評価により下されます。診断を下すには、社会的関係から距離を置くこととそのような関係に対する全般的な無関心、また人付き合いで感情を表すことの少なさが持続的に認められる必要があります。このパターンは、次の7項目のうち4つ以上が認められることによって示されます。

 

・家族も含め、親密な関係を求めたり、楽しんだりすることがない。

・一人で活動することを強く好む。

・他者との性的活動に対する興味がほとんどなく、あるとしてもごくわずかである。

・楽しみを得る活動がほとんどない。

・親やきょうだいなどの第1度近親者を除いて、親しい友人や相談相手がいない。

・他者からの賞賛や批判に対して無関心であるようにみえる。

・感情的に冷めていて、無関心であり、出来事への反応や人付き合いにおいて感情を表さない。

また、症状は成人期早期までに始まっている必要があります。

関連記事:【セルフチェック】シゾイドパーソナリティ障害の診断基準と特徴

 

一人でいることを好む性格との違い

一人で活動することを強く好むことは、診断基準の7項目のうちの1つです。診断には、4つ以上の項目が持続的に認められる必要があります。

パーソナリティ障害は、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたす思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる精神疾患です。

一人で過ごす時間を好むことだけでは、シゾイドパーソナリティ障害には当てはまりません。

 

シゾイドパーソナリティ障害の原因

シゾイドパーソナリティ障害の発症には、遺伝子が一定の役割を果たしていると考えられています。この疾患は、統合失調症や統合失調型パーソナリティ障害の家族がいる人でより多くみられる場合があります。

また、小児期に養育者が感情的に冷たい、ネグレクトする、よそよそしい人物であったことが、発症に関わっている可能性があります。そのような養育者をもつことで、他者との人間関係は満足の得られるものではないという子どもの感じ方が助長される可能性があります。

 

他の疾患との区別

シゾイドパーソナリティ障害は、次の疾患と区別される必要があります。

疾患 シゾイドパーソナリティ障害との区別
統合失調症 シゾイドパーソナリティ障害の人には、統合失調症の人とは異なり、認知障害や知覚障害(パラノイアや幻覚など)は認められません。
自閉スペクトラム症 シゾイドパーソナリティ障害の人では、社会的障害や常同的な行動、興味はそれほど顕著ではありません。
統合失調型パーソナリティ障害 統合失調型パーソナリティ障害は知覚や思考の歪みを特徴とし、このような特徴はシゾイドパーソナリティ障害ではみられません。
回避性パーソナリティ障害 シゾイドパーソナリティ障害の社会的孤立は、社会的関係からの広汎な隔離と全般的な無関心によるものです。回避性パーソナリティ障害では、恥をかいたり、拒絶されたりすることへの恐れによるものです。

関連記事:回避性パーソナリティ障害とは?特徴・原因・治療の基本を解説

 

シゾイドパーソナリティ障害の治療

シゾイドパーソナリティ障害の治療では、社会的技能を身に付けることに焦点を当てた認知行動療法が、変化に役立つ場合があります。たとえば、言葉によるものと、顔の表情や身振りなど言葉によらないものの両方について、社会的な手がかりをどのように認識するかを学ぶことができます。

シゾイドパーソナリティ障害に対する精神療法や薬剤の効果については、情報があまりありません。

 

受診を考える目安

人との関わりや感情のあり方によって日常生活に支障をきたしていたり、苦しさを感じていたりする場合は、精神科・心療内科などの専門の医療機関への相談を検討してください。

パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。医師が疑う根拠のひとつは、苦痛を感じていることや、日常的な役割を十分に果たせないことです。

診断の際、医師は問診を行います。問診では、自分や他者をどう捉えているか、自分の行動への否定的な反応にどう対処しているかなどを尋ねます。友人や家族から情報を聞くことがあります。

治療では、経験が豊富で、決めつけをせず、患者の自己像、心の繊細な部分、普段の対処方法を理解できる専門家を選ぶことが重要とされています。パーソナリティ障害の治療では、比較的長期にわたって、患者と治療者が協力して対応を続けることがしばしば必要になります。

まずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご相談ください。

 

参照:MSDマニュアル家庭版/シゾイドパーソナリティ症

 

 

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