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回避性パーソナリティ障害とHSPは、何が違うのでしょうか。回避性パーソナリティ障害は診断基準に基づいて診断される精神疾患です。HSPは感覚処理感受性の高い人を指し、感覚処理感受性は気質・性格特性とされています。ただし、回避性パーソナリティ障害の特徴が気質的な感受性と関連していたという研究もあります。
回避性パーソナリティ障害とは
回避性パーソナリティ障害は、拒絶、批判、または屈辱を受けるリスクのある社会的状況や交流を回避することを特徴とする精神疾患です。診断はDSM-5-TRの基準に基づき行われます。7項目のうち4つ以上が持続的に見られること、かつ症状が成人期早期までに始まっていることが条件となります。診断は専門の医師が総合的に行うものです。
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HSPとは
HSPは、Highly Sensitive Personの略語で、感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity:SPS)の高い人のことを指します。
感覚処理感受性は、社会的・感情的な手がかりを含む内的・外的な刺激に対する感受性によって特徴づけられる、気質・性格特性とされています。
HSPを測る尺度は、神経的・生得的な感受性を測るものであり、臨床的な用途は意図されていません。
日本語版のHSPS-J19は、19項目からなる尺度です。因子は「低感覚閾」「刺激への興奮しやすさ」「美的感受性」の3つです。
違いは「診断される障害」か「気質・性格特性」か
診断基準となる7項目のなかに、感覚の敏感さを示す項目はありません。
| 回避性パーソナリティ障害 | HSP | |
| 位置づけ | 診断基準に基づいて診断される精神疾患 | 感覚処理感受性の高い人。感覚処理感受性は気質・性格特性とされている |
| 基準・尺度 | DSM-5-TRの診断基準。7項目のうち4つ以上が持続的に見られること、症状が成人期早期までに始まっていること | 日本語版のHSPS-J19は19項目の尺度。臨床的な用途は意図されていない |
| 特徴の中心 | 拒絶、批判、または屈辱を受けるリスクのある社会的状況や交流を回避すること | 低感覚閾、刺激への興奮しやすさ、美的感受性(HSPS-J19の3因子) |
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気質的な感受性との関連を調べた研究
2005年に報告された、成人を対象にした研究では、回避性パーソナリティ障害の特徴も、境界性パーソナリティ障害の特徴も、気質的な感受性と関連していました。
回避性パーソナリティ障害の特徴は、嫌悪刺激の統制と回避を測る下位尺度と、独自に関連していました。
この研究は関連を示したものであり、一方が他方の原因であることを示したものではありません。
HSPに当てはまることと診断の関係
診断は専門の医師が総合的に行うものです。HSPという言葉に当てはまるかどうかだけで、回避性パーソナリティ障害かどうかが決まるものではありません。
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受診を考える目安
人との関わりにおける不安や恐れによって日常生活に支障をきたし、苦しさを感じている場合は、精神科・心療内科などの専門の医療機関への相談を検討してください。
パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。医師が疑う根拠のひとつは、苦痛を感じていることや、日常的な役割を十分に果たせないことです。
診断の際、医師は問診を行います。問診では、自分や他者をどう捉えているか、自分の行動への否定的な反応にどう対処しているかなどを尋ねます。友人や家族から情報を聞くことがあります。
治療では、経験が豊富で、決めつけをせず、患者の自己像、心の繊細な部分、普段の対処方法を理解できる専門家を選ぶことが重要とされています。パーソナリティ障害の治療では、比較的長期にわたって、患者と治療者が協力して対応を続けることがしばしば必要になります。
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まとめ
回避性パーソナリティ障害は診断基準に基づいて診断される精神疾患で、診断基準に感覚の敏感さを示す項目はありません。HSPは感覚処理感受性の高い人を指し、感覚処理感受性は気質・性格特性とされています。回避性パーソナリティ障害の特徴が気質的な感受性と関連していたという研究もありますが、関連を示したものであり、原因を示したものではありません。診断は専門の医師が総合的に行います。苦しさや日常生活への支障がある場合は、専門の医療機関への相談を検討してください。
まずは相談だけでも構いません。こちらからお気軽にご連絡ください。
参照:MSDマニュアル