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複雑性PTSDと境界性パーソナリティ障害の違いとは?共通点と相違点を解説

2026.08.02 精神科訪問看護とは

複雑性PTSDと境界性パーソナリティ障害は似ている

複雑性PTSD(C-PTSD)と境界性パーソナリティ障害(BPD)は、どちらも感情のコントロールや対人関係に大きな困難を抱える疾患です。表面的に現れる症状や患者が抱える生きづらさに重なる部分が多く、しばしば混同されやすい状態だと言えます。しかし、これらは医学的に分類が異なる疾患であり、原因や症状の核となる部分に明確な違いがあるのです。

 

両者の共通点

両疾患に共通して見られるのは、感情の調節が難しく、ささいなきっかけで精神的に不安定になりやすい点です。また、自分に対する否定的な感覚や空虚感を抱きやすく、他者と安定した関係を築くことに苦労するという特徴も共通しています。対人関係の中で強い不安や恐怖を感じやすく、時には衝動的な行動が現れる場合があります。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

 

複雑性PTSDと境界性パーソナリティ障害の違い

それぞれの疾患には、分類上の位置づけや、症状の根底にあるものに違いがあります。

 

分類上の違い(トラウマ関連障害かパーソナリティ障害か)

国際的な疾患分類であるICD-11において、複雑性PTSDは長期的・反復的なトラウマ体験を原因とする「トラウマ・ストレス関連障害」の枠組みに分類されます。一方で、境界性パーソナリティ障害は、考え方や行動の極端な偏りが生活に支障をきたす「パーソナリティ障害」として分類されています。このように、診断における枠組みそのものが異なると言えます。

 

症状の中心にあるものの違い

複雑性PTSDの症状の中心にあるのは、過去の過酷なトラウマ体験です。そのため、当時の出来事を突然ありありと思い出すフラッシュバックや、関連する場所や状況を避ける回避行動など、トラウマに直結した症状が基本となります。 参照:こころの情報サイト/トラウマとは

対して境界性パーソナリティ障害は、対人関係における極端な揺れ動きや自己像の不安定さが症状の核となります。相手を理想化したかと思えば、少しのことで「見捨てられる」と強く思い込み、急に激しく失望して攻撃的になるといった対人関係のパターンが際立つのが特徴なのです。

 

併存することもある

複雑性PTSDと境界性パーソナリティ障害は、それぞれ独立した疾患ですが、一人の人に同時に併存することもあります。幼少期などの長期にわたる過酷なトラウマ体験が境界性パーソナリティ障害の発症背景に関わっているケースも少なくないため、両方の特徴を併せ持つ複雑な状態になることがあるのです。自己判断で結論づけず、専門医による慎重な鑑別診断を受ける視点を持つことが大切だと言えます。

 

精神科訪問看護との関わり

複雑性PTSDや境界性パーソナリティ障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。 地域での安定した療養生活を支える選択肢の一つとして、訪問看護ステーション ラララへのご相談もご検討ください。

 

まとめ

複雑性PTSDと境界性パーソナリティ障害は、感情の不安定さや対人関係の難しさといった共通の生きづらさを伴う疾患です。しかし、複雑性PTSDが「トラウマ体験」を中心にフラッシュバックや回避行動を伴うのに対し、境界性パーソナリティ障害は「見捨てられ不安や極端な対人関係の揺れ動き」を核とするパーソナリティ障害であるという明確な違いがあります。両者が併存することもあるため、一人で抱え込まずに医療機関を受診して適切なサポートへ繋がる視点を持つことが重要なのです。

まずはご相談だけでも構いません。こちら』から、お気軽にご相談ください。

参照:MSDマニュアル

 

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