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解離性障害とは
人間には、耐えがたいほどの強い苦痛やストレスに直面した際、心を守るための防衛反応として、自分自身の記憶や感情、意識を一時的に切り離す機能が備わっています。この現象は「解離」と呼ばれます。誰もが日常的に経験する軽い解離(読書に没頭して周囲の音が聞こえなくなる等)とは異なり、解離が深刻化して生活に大きな支障をきたす病気が解離性障害なのです。記憶や自分が自分であるという感覚が統合されず、精神科や心療内科での専門的な診断と治療が必要な状態だと言えます。
解離性障害の種類
解離性障害には、症状の現れ方によっていくつかの代表的な種類が存在します。
解離性同一性障害
一人の患者の中に、二つ以上の明確に区別される異なる人格状態が存在する疾患です。それぞれの人格が独自の記憶や行動パターンを持ち、人格が切り替わっている間の体験や時間は、本人の記憶から抜け落ちてしまうという特徴があります。
解離性健忘
強いストレスやトラウマ(心的外傷)となる出来事に関連する重要な記憶が、思い出せなくなる症状です。通常の物忘れの範囲を超えて、特定の期間や特定の出来事に関する記憶がすっぽりと失われてしまいます。
離人感・現実感消失症
自分の身体や感情から自分が切り離され、まるで外部から自分を観察しているかのように感じる「離人感」や、周囲の風景や環境がベールに包まれたように非現実的に感じられる「現実感消失」が現れる状態です。
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解離性障害の原因
解離性障害の根本的な原因は、個人が処理しきれないほどの圧倒的なストレスやトラウマ体験にあるとされています。とくに子どもの頃に受けた深刻な虐待、過酷な家族・対人関係、あるいは事故や災害といった命に関わるような出来事がきっかけとなることが多いと言えます。心と身体が耐えられない問題から逃れるために、無意識のうちに感覚や記憶を切り離すことで生き延びようとした結果として生じる疾患なのです。
解離性障害の治療
解離性障害の治療において最も重要なのは、患者が心から安心できる安全な環境を確保することです。医師による慎重な診断のもと、時間をかけて心理療法などが行われます。また、不安や気分の落ち込みなどの随伴する症状に対して、薬物療法が行われることがあります。治療を少しずつ進める上では、家族や周囲の理解と協力も欠かせない要素となります。仕事や日常生活において、気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。
精神科訪問看護との関わり
解離性障害の治療や生活のサポートにおいて、精神科訪問看護が関わることがあるとされています。症状が落ち着いている時期も含めて、継続的に関わっていく存在として位置づけられています。 地域で安心して生活を送るための選択肢として、訪問看護ステーション ラララへのご相談もご検討ください。
まとめ
解離性障害は、過酷なストレスやトラウマ体験から心を守るために、記憶や意識、感情が切り離されてしまう病気です。解離性同一性障害や解離性健忘などの種類があり、それぞれ異なる症状が現れます。根本的な原因となる体験へのケアが必要であり、医療機関での適切な診断と、安全な環境下での治療が不可欠だと言えます。
まずはご相談だけでも構いません。『こちら』から、お気軽にご相談ください。
参照:MSDマニュアル